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「謳歌」の意味と使い方や例文!本来の意味は?(語源由来・類義語)

謳歌の読み方・意味とは?(語源由来・類義語)

意味

【二字熟語】
謳歌

【読み方】
おうか

【意味】
①声をそろえてほめたたえること。
②自分の身分や境遇に満足し、それを十分に楽しむこと。
③声を合わせて歌うこと。また、その歌。

二字熟語の博士
「謳歌」という言葉にはいくつかの意味があるんだ。まず、一つ目は、みんなで声を合わせて何かを称賛すること。

二つ目は、自分の現状や生活を十分に楽しむこと、つまり、今の状態に満足して生きることだよ。そして三つ目は、みんなで声を合わせて歌を歌うことや、その歌そのものを指すよ。

助手ねこ
ああ、なるほどな。つまり、「みんなでほめちぎること」や「今の生活を存分に楽しむこと」、それと「みんなで歌うこと」の3つの意味があるわけやな。

これは、よう使われる言葉やから、しっかり覚えとかないとな!

【語源・由来】
「謳」「歌」ともに「うたう。うた。」

【類義語】
満喫、享受、享楽、堪能

謳歌(おうか)の解説

カンタン!解説
解説

「謳歌」という言葉はいくつかの意味があるんだよ。

最初の意味は、多くの人が声を合わせて、何かを称賛や褒めたたえることを示しているよ。みんなが一致して、特定の家族や個人を賞賛する時に使われることがある。例えば、「世は名門を謳歌する」は、社会が有名な家族や流派を高く評価しているという意味になるね。

次の意味は、自分の現在の状況や立場に満足して、その状態を最大限に楽しむことを示しているんだ。例えば、若さや平和な状態を思い切り楽しむ時に使われるよ。「青春を謳歌する」は、若さを十分に楽しむことを意味しているよ。

最後の意味は、文字通りの意味で、複数の人が一緒に歌を歌うこと、またはその歌自体を指している。例えば、「或は之を諷詠し、或は之を謳歌し」は、ある物事や出来事を詠むか、それを題材にした歌を歌うということを表しているね。

だから、「謳歌」という言葉は状況や文脈によって、いくつかの異なる意味で使われることがあるから、文章の内容に合わせて解釈することが大切だよ。

謳歌(おうか)の使い方

健太
青春を謳歌したいな。
ともこ
まずは勉強よ。
健太
勉強していたら青春を謳歌することなんてできないよ。
ともこ
両立できるよう工夫することが大事なのよ。

謳歌(おうか)の例文

例文
  1. 蝉は短い夏を謳歌しているかのように鳴いていた。
  2. ともこちゃんはお金の心配がないので自由を謳歌していた。
  3. 田舎の人の方が人生を謳歌しているように見えた。
  4. おじいちゃんたちはリタイアして第二の人生を謳歌している。
  5. 繁栄を謳歌したその都市は巨大化しすぎた。

謳歌の文学作品などの用例

  1. ・・・哲学がそれを謳歌し、宗教がそれを賛美し、人間のことはそれで遺憾の・・・ 伊藤左千夫奈々子

  2. ・・・の時代の人々は彼らを謳歌している。そしてかれは今の時代の精神に触・・・ 国木田独歩まぼろし

  3. ・・・、時代はなお徳川氏を謳歌して居るのであります。しかし馬琴は心中に・・・ 幸田露伴馬琴の小説とその当時の実社会

「謳歌」の本来の意味は?

謳歌」は「青春を謳歌する」というように「自分の身分や境遇に満足し、それを十分に楽しむこと」という意味で用いられることが多いです。

元々は「賛歌」の意味で「声をそろえてほめたたえること」という意味でした。

後に転じて「十分に満足して楽しんでいると察せられること」という意味になりました。

二字熟語の博士
「謳歌」は、「青春を謳歌する」のように、自分の状況や環境に満足して、それを心から楽しむことを表す言葉なんだよ。

この言葉は元々「賛歌」を意味していて、皆が声をそろえて賞賛することを表していたんだ。だけど、時間が経つと、「十分に楽しんでいて満足していると推測できる状況」を意味するように変化したんだよ。

助手ねこ
そやな。つまり、「謳歌」は、「青春を謳歌する」みたいに、自分の状況に満足して、それをガッツリ楽しむっていう意味なんやな。

この言葉は最初、「みんなでひとつのことをほめちぎる」っていう意味やったんやけど、時間がたつと、「めっちゃ楽しんで、ほんまに満足してるように見える」っていう意味になったんやな。

【例文】

  • 平和を謳歌する。
  • 人生を謳歌する。
  • 太平を謳歌する。