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「感心」の意味と使い方や例文!「感動」「感銘」との違いは?(類義語・対義語)

感心の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
感心

【読み方】
かんしん

【意味】
①りっぱな行為や、すぐれた技量に心を動かされること。心に深く感じること。感服。
②(逆説的に用いて)あきれること。びっくりすること。
③りっぱであるとして褒められるべきさま。

二字熟語の博士
「感心」という言葉は主に三つの意味があるんだ。一つ目は、素晴らしい行為や技術に心が動かされる、つまり、その人やその行為をとてもすごいと感じることだよ。

二つ目はちょっと違って、びっくりするような、あきれるようなことを指す場合もある。三つ目は、その人や物事が素晴らしいと評価されるべき状態を指すんだ。

助手ねこ
おお、これは面白いな。つまり、第一の意味は「すごいなあ」って思うこと、第二の意味は「何やってんの?」って驚くこと、第三の意味は「これはええぞ」って、ほめられるべき状態のことを言うんやな。

三つも意味があるから、どの「感心」か、文脈でちゃんとわかるようにしなアカンな。それぞれの場面で違うことを感じさせるひとことやで。

【語源・由来】
「感」は「外部の物に触れて心が動く。心の動き。」
「心」は「こころ。精神。」

【類義語】
敬服、脱帽、感服、感嘆、殊勝

【対義語】
軽蔑、失望

感心(かんしん)の解説

カンタン!解説
解説

「感心」という言葉には、いくつかの意味があるんだよ。

最初の意味はね、何かすごいことやりっぱなことを見て、心の中で「わぉ、すごい!」って思うことだよ。たとえば、誰かがすごくうまく歌を歌ったときに、「すごい歌声だね!」って心の中で思ったり、口に出して言ったりするよ。これを「感心する」というんだ。「うまいことを言うものだと感心する」っていうのは、その人が何かスマートなことを言って、すごいなと思ったときに使う言葉だね。逆に、「あまり感心できないやり方だ」とは、そのやり方があまり素晴らしくないと思った時に使うんだ。

二つ目の意味はちょっと面白くて、逆説的に使うんだ。つまり、驚いたり、信じられないようなことに対して「感心」と使うこともあるんだ。「ばかさかげんに感心する」っていうのは、何かがあまりにもバカバカしくて、信じられない!って感じた時に使う言葉だよ。

三つ目の意味は、誰かがまたすごいとか素晴らしいと思う行動をしている時に使う形容詞みたいなものだよ。例えば、「親思いの感心な少年」っていうのは、その少年が親をとても大切にしていて、素晴らしいなって思われるような行動をしているってこと。

だから、「感心」という言葉は、驚くこと、賞賛すること、またはある特定の良い性質や行動を表しているんだね。

感心(かんしん)の使い方

健太
ともこちゃん。明日の14時だよね。
ともこ
約束を覚えていたとは感心ね。
健太
僕だっていつも忘れるわけじゃないよ。
ともこ
約束の時間に間に合ったことがない人がよく言うわ。

感心(かんしん)の例文

例文
  1. よく我慢したねと感心する。
  2. 彼のわがままには感心する。
  3. 親の手伝いをするなんて感心するね。
  4. 見事な技術に感心する。
  5. 進んでゴミ拾いをするとは感心な心掛けだ。

感心の文学作品などの用例

  1. ・・・「感心に中々勇敢だな。」「まだ背は立っている。」「もう――いや、・・・ 芥川竜之介海のほとり

  2. ・・・うも世の中はうっかり感心も出来ません、二三歩先に立った宿の主人は・・・ 芥川竜之介温泉だより

  3. ・・・と思いのほか、ふんと感心したような鼻息を漏らした。お嬢さんまでが・・・ 有島武郎ドモ又の死

「感心」と「感動」「感銘」の違いを解説

感心」に似ている語に「感動(かんどう)」「感銘(かんめい)」があります。

「感心」と「感動」の違いは?

感動」は、ある物事に深い感銘を受けて強く心を動かされることという意味です。

感心」も「感動」も、ある物事に触れて、深く心を動かされることをいいます。

しかし「感心」は、心を直接揺すぶられるというより、情・知の両面から物事に触れて立派だとかすばらしいとか判断し、心が動かされることをいいます。

対して「感動」は、心が物事を受けとめて深く動かされることをいいます。

二字熟語の博士
「感心」という言葉は、主にすばらしい行為や技能に対して、心を動かされる感じを指す。また、時として驚くようなことや素晴らしいと思う様子を示す時にも使うんだ。

一方で、「感動」は、何らかの出来事や体験に対して、深く心を動かされる、強い感じを指すよ。

助手ねこ
なるほどぉ、「感心」は、何かすごい技か、素晴らしい行動を見て、「おおっ」と思う感じやな。たとえば、誰かがすごい技を見せてくれたら、「感心するわ~」ってなるやろ。

そして、「感動」はもっと深くて、何かにとっても感じることや。映画を見て涙が出るとか、すごく美しい風景を見て胸が熱くなるとかそんな感じか。ああ、ちょっとニュアンス違うんやな。

「感心」と「感銘」の違いは?

感銘」は、「忘れられないほど深く感じること。心に深く刻みつけて忘れないこと。」という意味です。

感心」も「感銘」も、ある物事に触れて、深く心を動かされることをいいます。

しかし、「感心」は、心を直接揺すぶられるというより、情・知の両面から物事に触れて立派だとかすばらしいとか判断し、心が動かされることをいいます。

対して「感銘」は、忘れられないほど深く感動し、心に刻み込まれることをいいます。

二字熟語の博士
「感心」と「感銘」は、両方とも何かに対して心が動かされる感じを表す言葉だけど、少し違いがあるんだ。「感心」は、誰かのすごい技量や行為に驚いて、賞賛する気持ちを指す。逆に、驚きすぎて呆れることも含むんだよ。

一方、「感銘」は、何かにとても深く感じて、忘れられないくらい印象に残ることを言うんだ。

助手ねこ
おお、それやったら、「感心」は、「あの人の技、すごいなぁ!」とか、「何でそんなことするんやろ?」みたいに、人の行為や技量に対して尊敬したり、びっくりして呆れたりする気持ちやな。

でも、「感銘」は、「あの話、本当に心に残るわ」とか、「あの景色は一生忘れられへん」と言う時の感じか。ほんまに、心の中にしっかりと印をつけるような強い印象を受けることやな。やっぱり、ちょっと違う感じがするわー。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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