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「河岸」の意味と使い方や例文!「河岸を変える」とは?(類義語・対義語)

河岸の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
河岸

【読み方】
かし

【意味】
①川の岸。特に、船から荷を上げ下ろしする所。
②川岸に立つ市場。特に、魚市場。
③飲食・遊びなどをする場所。
④「河岸見世」の略。

二字熟語の博士
「河岸」という言葉は、もともとは川の岸を指すんだよ。そして、船から荷物を積み下ろす場所としての意味もある。

さらに、そこに立つ市場、特に魚市場のことや、遊びや飲食の場所を指すこともある。そして、「河岸見世」の略として使われることもあるんだ。

助手ねこ
ああ、なるほどな。川辺で船が荷物を運んできて、それを売ったりする場所やな。

それとは別に、楽しく飲んだり食べたりする場所のことも言うんや。それに、何か「河岸見世」というもんがあるけど、それの短くした言い方もあるんやね。わかりやすいな!

【語源・由来】
戕牁 (かし) を立てる所の意からか。

【類義語】
市場、市、バザールマーケット、取引所

【対義語】
問責、面責

河岸(かし)の解説

カンタン!解説
解説

「河岸」という言葉はね、川の端っこや、船が荷物を上げたり下ろしたりするところを指す言葉なんだよ。

最初に、「河岸」の基本的な意味は、川の端っこ、つまり、川の岸辺のことを言うんだ。特に、船が停めて、荷物を運ぶための場所として使われるところを指すよ。

次に、川の岸辺に立つ市場のことも「河岸」と呼ばれるんだ。なんでかって言うと、川が人々の生活の中心だった時代に、新鮮な魚などの食材がたくさん運ばれてきて、そのまま川のそばで売られていたんだよ。だから、特に魚を中心に売る市場を指すことが多いんだ。

さらに、食事をしたり、遊んだりする場所も「河岸」として知られているんだ。川岸は人々が集まる場所として、いろんな活動やビジネスが行われる場所となっていたんだよ。

最後に、「河岸見世」という言葉があるんだけど、これの略としても「河岸」と使われることがあるよ。これは、川岸にある見世物小屋や興行場のことを指すんだ。

ちなみに、「河岸」という言葉はね、もともと「戕牁(かし)を立てる所」という意味からきているんだよ。

だから、「河岸」という言葉は、川の端っこや市場、遊びや食事をする場所、さらには見世物小屋など、いろんな意味で使われているんだね。

河岸(かし)の使い方

ともこ
健太くんのお父さんは毎朝河岸へ仕入れに行くのよね。
健太
そうだよ。朝早いんだ。
ともこ
私たちの朝ご飯が昼ご飯みたいな感じ?
健太
そうなんだよ。一緒に仕入れに行きたいんだけど、なかなか起きることができないよ。

河岸(かし)の例文

例文
  1. 毎朝河岸で仕入れているので、新鮮な魚ばかりです。
  2. 騒がしい店だったので、河岸を変えて静かに飲んだ。
  3. 健太くんは、築地の河岸で育ったので豊洲移転が寂しかった。
  4. 河岸にはたくさんの船が並んで浮かんでいた。
  5. 河岸で買った魚は、スーパーで買うより安くておいしい。

河岸の文学作品などの用例

  1. ・・・「君はこの頃河岸を変えたのかい?」 突然横槍を入れたのは、飯沼と・・・ 芥川竜之介一夕話

  2. ・・・は三人の友だちと、魚河岸の往来を歩いていた。三人の友だちとは、俳・・・ 芥川竜之介河岸

  3. ・・・を流れるシリベシ河の河岸の丸石に腰かけてぼんやり河面を眺めていた・・・ 有島武郎カインの末裔

「河岸を変える」とは?

河岸」を用いた慣用句に「河岸を変える」があります。

河岸を変える」とは、、飲み食いや遊びの場所を変えるという意味です。

二字熟語の博士
「河岸を変える」という言葉は、飲み食いや遊びの場所を変えるという意味があるんだよ。

昔の河岸ではさまざまな商売が行われていたので、場所や商売を変えることから、このような意味が生まれたんだ。

助手ねこ
ああ、なるほどな。それはつまり、よく行く居酒屋やカラオケの店を変える、みたいなことやな。

昔の人たちが河岸で商売を変えたりしてたから、そのイメージで、今では遊びの場所を変えるとか、いつもの場所を変えてみる、って意味で使われるんやな。新しいところで遊んでみるのも楽しいわな。

【例文】

  1. 河岸を変えて飲みなおそう。
  2. 河岸を変えて、新宿三丁目に行こう。
  3. 感染症が蔓延する前だったら、河岸を変えて夜通し騒いだだろう。