読み方で悩みやすい漢字の一つに、「蚊帳」があります。
Q「蚊帳」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
蚊帳の読み方
- 「かや」
- 「かちょう」
- 「かや」と「かちょう」両方とも
このページでは、悩みやすい「蚊帳」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「蚊帳」の読み方は、「かや」?「かちょう」?
蚊帳の正しい読み方は、「かや」「かちょう」どちらなのでしょうか。どちらも聞いたことがあるかもしれませんね。
「蚊」の音読みには「ブン」、訓読みには「か」があります。一方、「帳」の音読みには「チョウ」、訓読みには「とばり」がありますが、「や」の読み方はありません。
しかし、蚊帳の読み方は「かや」「かちょう」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。
正解は、③の「かや」と「かちょう」の両方です。
広辞苑には「かや」「かちょう」の両方の項目があります。ただし、「かちょう」の漢字表記は「蚊帳」ですが、「かや」の漢字表記は「蚊屋・蚊帳」になっています。
新明解国語辞典(第四版)の「かや」の項目には「『蚊屋』の意」とあり「現在普通に『蚊帳』と書くのは、同義の『蚊帳(かちょう)』の字面に圧倒されたもの」と記されています。
「蚊帳」の意味は、「かや」も「かちょう」も同じ
蚊帳の意味は「寝室につりさげて蚊の侵入を防ぐ網のおおい」です。
「蚊」には「夏に多く出て人の血を吸うカ科の昆虫」の意味があります。一方、「帳」には「とばり」「垂れ幕」の意味があります。
蚊帳を用いた例文には「寝室に蚊帳を吊る」「蚊帳(かや)の外」があります。
まとめ
- 蚊帳の読み方は、「かや」「かちょう」のどちらも正しい。
- 「かや」の読み方は「蚊屋」の意味から。
- 蚊帳は「寝室につりさげて蚊の侵入を防ぐ網のおおい」を意味する。