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「見物(けんぶつ)」の意味と使い方や例文!「見学」「観光」との違いは?(類義語・対義語)

見物の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
見物

【読み方】
けんぶつ

【意味】
①催し物や名所旧跡などを見て楽しむこと。
②見物人。
③見る価値のあるおもしろいもの。みもの。

二字熟語の博士
「見物」という言葉には、いくつかの意味があるんだ。一つ目は、イベントや名所旧跡を見て楽しむこと。

二つ目は、そういった場所で楽しむ人々、つまり観客のこと。「見物人」と呼ぶんだ。そして三つ目は、見る価値がある興味深いものを指すんだよ。

助手ねこ
おお、そういうことかいな。つまり、「楽しいもん見に行くこと」やったり、「そこでワイワイしてる人たち」のことやったり、「これは見とかなアカン!」ってなるようなもんのことを言うんやな。

見て楽しむもんから、人が集まってる光景、あるいは「おっ、これは!」ってなるようなスゴイもんまで、いろんな「見る」楽しみがあるってことやな。なんや、結構使い道が広い言葉やな。どんなもんでも、楽しく見れるもんは見物になるってことやね。

【語源・由来】
「見」は「みる。みえる。」
「物」は「もの。ものごと。」

【類義語】
見学、観覧

【対義語】
干渉、横槍、関与

見物(けんぶつ)の解説

カンタン!解説
解説

「見物」という言葉はね、いくつかの意味があるんだよ。

まず一つ目の意味は、イベントや有名な場所を見に行って楽しむことを言うんだ。たとえば、「芝居を見物する」とか、「高みの見物」という表現は、お祭りや花火大会、歴史的な建物や自然の景色など、特別なものや場所を自分の目で見て、その美しさや面白さを感じることを指しているんだ。

二つ目の意味は、見に来ている人たち、「見物人」のことを言うんだ。たとえば、どこかのイベントや公演で、「見物が多い」と言ったら、たくさんの人がそのイベントを見に来ている、ということを表しているよ。

そして三つ目の意味は、見る価値のある面白いもの、つまり「みもの」と呼ばれるものを言うんだ。これは、ただ見ているだけでなく、人々が「わあ、すごい!」と感じるような、特別な魅力があるものを言うんだよ。

だから、「見物」という言葉は、楽しみながら何かを見る行為、その場に集まる人々、または特別な価値があると感じるものを示しているんだね。

見物(けんぶつ)の使い方

健太
ともこちゃん、明日は暇?
ともこ
家族で東京見物に行くの。
健太
それは楽しそうだね。
ともこ
だから明日は無理だけど、来週ならいいわよ。

見物(けんぶつ)の例文

例文
  1. 健太くんは見物人の喝采を受けた。
  2. 騒動の一部始終を見物していた。
  3. 丘の上から花火を見物する。
  4. 名所見物を楽しんだ。
  5. ここは高みの見物と決め込もう。

見物の文学作品などの用例

  1. ・・・いたのは、欄干の外の見物の間に、芸者らしい女が交っている。色の蒼・・・ 芥川竜之介一夕話

  2. ・・・当日には近村からさえ見物が来たほど賑わった。丁度農場事務所裏の空・・・ 有島武郎カインの末裔

  3. ・・・ると国民が一人残らず見物しなけやならん憲法があるのだから、それは・・・ 石川啄木火星の芝居

「見物」と「見学」「観光」の違いを解説

見物」に似ている語に「見学(けんがく)」「観光(かんこう)」があります。

「見物」と「見学」の違いは?

見学」は
①実際のありさまを見て知識を広めること。
②体調などの都合で、体育実技などを実際に行わないで、見て学ぶこと。

という意味です。

見物」も「見学」も、出かけて行って何かを見ることという意味です。

しかし「見物」は、催し物や名所旧跡を見て楽しむという、どこかへ出かけてという意味合いが強いです。

対して「見学」は、知識を広め学ぶために、実際に出かけて行って見るべきものを見ることをいう点が違います。

また、「見物」には見物人という意味がありますが、「見学」に見学する人という意味はありません。

さらに、「見学」には見て学ぶという意味がありますが、「見物」は見て楽しむという意味で使われます。

二字熟語の博士
「見物」と「見学」は似ているけれど、ちょっと違う用途で使われるんだ。「見物」とは、楽しむために、催し物や名所旧跡などを見に行くことを言うよ。また、そういった場所で見ている人々のことや、見る価値のある面白いもののことも言うんだ。

それに対して、「見学」は、何かを学ぶために、実際の場所や物事を見ることを指しているんだよ。また、体調不良などで体育の授業に実際に参加できない時に、見て学ぶことも含むんだ。

助手ねこ
へぇ〜、なるほどなぁ。つまり、「見物」ってのは、楽しむために色々なものを見に行くってことやな。ほんで、その場にいる人たちや、目にした「なんやこれっ!」ってなるような面白いもんも「見物」って呼ぶんやな。

一方で、「見学」は、学びのために何かを見に行くってことやんな?工場見学や博物館での学習みたいに、「これはどういう原理で動いてるんやろ?」とか考えながら見るやつやな。あと、体育の授業で「今日は体調悪くて走れへん…」って時に、脇からじっと見てるあの状態も「見学」っていうんやな。見るって行為は同じでも、楽しみながら見るか、何かを学ぼうとして見るかの違いが大事なんやな。

「見物」と「観光」の違いは?

観光」は、他の国や地方の風景・史跡・風物などを見物することという意味です。

見物」も「観光」も、どこかに出かけて、名所や旧跡を見て楽しむという意味が同じです。

しかし「見物」には、「見物人。見る価値のあるおもしろいもの。」という意味がある点が「観光」と違います。

二字熟語の博士
「見物」と「観光」は、どちらも楽しむために何かを見に行く活動を指しているけれど、少し違いがあるんだ。「見物」とは、催し物や名所旧跡を見に行って楽しむこと、そこに集まる人々のこと、目にする価値のある面白いもののことを指す言葉だよ。

一方で、「観光」は、広範囲にわたって、他の国や地方を訪れてその地の風景、史跡、風物などを楽しむ活動を意味しているんだ。

助手ねこ
なるほどな。つまり、「見物」は、イベントや名所を見に行くって感じやな。祭りや動物園、歴史的な建物をブラブラ見に行くみたいなことか。それと、そこにいる人たちのことや、なんかすごいものや面白いもんのことも言うんやな。

それに対して、「観光」ってのは、もっとスケールがでかいんやな。他の国や町をぶらぶらして、その土地の自然や史跡、文化を味わうことや。要は、旅行していろんなところを見て回るのが「観光」ってことやな。なんや、目的地を楽しむ範囲とか、その目的がちょっと違うってことやね。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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