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「原料」の意味と使い方や例文!「材料」「原材料」との違いは?(類義語・対義語)

原料の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
原料

【読み方】
げんりょう

【意味】
ある物品を作るもとになる材料。

二字熟語の博士
「原料」という言葉はね、何かを作るときの基本となる材料のことを指しているんだよ。

つまり、製品を作り出すために最初に必要とされる素材のことなんだ。

助手ねこ
ほー、それはつまり、「モノ作りのスタート地点になる材料」ってことかいな。例えば、パンを焼くときの小麦粉や、家を建てるときの木材みたいなもんやな。

これがあって初めて、パンや家みたいなものができあがるわけやね。なるほどな~。「原料」っていうのは、ものごとを作る上でめちゃくちゃ大事な役割を果たしてるんやな。

【語源・由来】
「原」は「物事のもと。起こり。始め。」
「料」は「もとになるもの。使うためのもの。たね。」

【類義語】
材料、素材

【対義語】
製品

原料(げんりょう)の解説

カンタン!解説
解説

「原料」という言葉はね、何かを作るときに最初に必要なもの、つまり作るものの「元になる材料」のことを言うんだよ。

たとえば、「石油を原料とする洗剤」というのは、洗剤を作る基本の材料として石油が使われているってことを言っているんだ。石油からはさまざまな化学製品が作られるけど、この場合は、その石油が洗剤を作るための原料として利用されていることを示しているんだよ。

また、「原料を輸入する」というのは、自分の国では手に入らないか、足りない原料を他の国から買って持ってくることを言っているんだ。これは、いろんなものを作るのに必要な材料が、どこの国にも全部あるわけじゃないから、他の国からそれを買ってくる必要があるっていう状況を示しているんだよ。

だから、「原料」という言葉は、製品製造の最初の段階で必要とされる、そのものを作り出すための基本的な材料を意味しているんだね。

原料(げんりょう)の使い方

健太
今月は値上げラッシュだったね。
ともこ
いろんなものの原料が高騰して、小売価格に影響が出たわね。
健太
人件費も高くなっているから、これからさらに値上がりするだろうね。
ともこ
アルバイトの給料だけじゃなく、正社員の給料も上がってほしいな。

原料(げんりょう)の例文

例文
  1. 原料を海外からの輸入に頼る。
  2. これは石油を原料とした製品です。
  3. パルプは紙の原料として使われます。
  4. 原料を加工する。
  5. 原料原産地の表示が義務として定められている。

原料の文学作品などの用例

  1. ・・・の入用だけは私がその原料を買ってもいいから。」女中の返事が、「い・・・ 泉鏡花眉かくしの霊

  2. ・・・幕府のお台を作る糊の原料という名目で大びらに米俵を積んで置く事が・・・ 内田魯庵淡島椿岳

  3. ・・・うして、こんな珈琲の原料が手にはいるんだろう」 と驚くばかりであ・・・ 織田作之助大阪の憂鬱

「原料」と「材料」「原材料」の違いを解説

原料」に似ている語に「材料(ざいりょう)」「原材料(げんざいりょう)」があります。

「原料」と「材料」の違いは?

材料」は、
①ものを作るとき、そのもとにするもの。
②研究や調査、または判断などを裏づける証拠とするもの。
③芸術的表現の対象になるもの。題材・素材品。
④相場を動かすような要因。

という意味です。

原料」も「材料」も、「物を作るとき、もととして用いる物。」という意味です。

原料」は、主に、工業製品に対して使われ、製品を見ただけでは、もとのものが何であったかわからないようなものに対して使います。

対して「材料」は、あまり加工を加えない作業で作るものに対して使われます。

また、「判断材料」のように、判断を裏付ける証拠という意味がありますが、「原料」にそのような意味はありません。

二字熟語の博士
「原料」と「材料」は似ているけれども、使われ方に少し違いがあるんだ。「原料」とは、何かを作る基本となる材料で、加工すると元の形がなくなるものを指すんだ。例えば、紙を作るための木材などがこれにあたるよ。

一方、「材料」は、同じく物を作るときの基本となるものだけど、加工後も元の形がある程度残るもののことを言うんだ。そして、研究や調査、判断などを裏付ける証拠に芸術、さらには相場を動かす情報など、もっと広い意味で使われる言葉なんだよ。

助手ねこ
へえ~、「原料」っていうのは、ものを作るスタート地点の材料で、パッと見たら何だかわからんくなるくらい変わっちゃうやつやな。パンを作るときの小麦粉みたいなもんか。

それに対して、「材料」は、なんか作るときに使うもんで、加工しても「あ、これ何々からできてるな」ってわかるやつやんな。たとえば、サラダに入れるキュウリとか。それ以外にも、研究に調査に、芸術作品を作る時の課題、考える時の手がかりみたいなもんもや、株価が変わるような大事な情報も含まれるんやな。なるほどなぁ、使う場面によってちょっと意味が変わるんやな。

「原料」と「原材料」の違いは?

原材料」は、「製品のもとになる材料。原料と材料。」という意味です。

原材料」は、原型をとどめていない「原料」と原型をとどめている「材料」がまざったもののことをいいます。

二字熟語の博士
「原料」と「原材料」は、製品を作るための基本的な素材に関する言葉だけど、この二つには少し違いがあるんだ。「原料」は製品を作る基礎となる素材で、加工を経て最初の形を失ってしまうものを指すんだ。

一方で、「原材料」は製品を作るための素材全般を意味し、これには加工され元の形を失う「原料」と、加工されても形を失わない「材料」両方が含まれるんだよ。

助手ねこ
あぁ、そういうことかいな。つまり、「原料」っていうのは、なんかものを作るときの最初の材料で、それがどんどん加工されて、もとの形がなくなっちゃうようなもんやな。パンを作るときの小麦粉みたいなもんやろ?

ほんで、「原材料」っていうのは、その「原料」も含めて、商品を作るのに必要な全部の材料のことを言うんやな。要するに、「原料」は「原材料」の中の一部ってわけか。なんや、深いなぁ、言葉ってのは。