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「堅固」の意味と使い方や例文!「堅牢」との違いは?(類義語・対義語)

堅固の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
堅固

【読み方】
けんご

【意味】
①かたくて、こわれにくいこと。転じて、意志がかたく、しっかりしていること。また、そのさま。
②守りがしっかりしていて、攻められても容易には破られないこと。また、そのさま。
③健康で丈夫なこと。また、そのさま。
④まったく。まるで。
⑤必ず。きっと。

二字熟語の博士
「堅固」という言葉にはいくつかの意味があるんだ。まずは、非常に固くて壊れにくいことを表すんだよ。また、そこから転じて、人の意志がしっかりしていて、ブレないことも「堅固」と言うんだ。

さらに、城などが守りが固く、攻められても簡単には落ちない状態のことや、体が丈夫で健康なこともこの言葉で表されるんだ。そして、言葉として強調する時に「まったく」や「きっと」という意味でも使われるんだよ。

助手ねこ
なるほどな~。つまり「堅固」っていうのは、「めっちゃ固い」ってことから、「心がブレへん強さ」、「敵に負けへん要塞みたいなもん」、「風邪ひかへん丈夫な体」まで、いろんな固さや強さを表すんやな。

そして、「まったく」とか「絶対」とか、何かがほんまにそうやって言い切る時にも使うんやね。めっちゃ使い道の多い言葉やな!色んなとこで役立つわ~。

【語源・由来】
「堅」は「引き締まってかたい。」
「固」は「がっちりかたまって動かない。かたい。かたまる。」

【類義語】
頑丈、強靭

【対義語】
脆弱

堅固(けんご)の解説

カンタン!解説
解説

「堅固」という言葉はね、いくつかの意味があるんだよ。

まず1つ目は、物がとても固くて壊れにくいこと。そしてそこから広がって、人の心がしっかりしていて、簡単には変わったり揺らいだりしないことを表すんだ。たとえば、「堅固なつくり」って言うと、その物がとても頑丈で、壊れにくい作りになっているっていうことなんだよ。また、「堅固な決心」って言ったら、その人の意志がとっても強くて、ブレないってことを意味しているんだ。

2つ目は、守りがすごくしっかりしていて、攻められても簡単にはやぶれないことを指すんだ。例えば、「堅固な要塞」と言う時、その要塞(城や砦みたいなもの)がすごく強固で、敵に攻められても守りきれるって意味なんだよ。

3つ目は、人の体がとっても丈夫で、健康な状態を表しているんだ。たとえば、「堅固なからだ」と言うと、その人の体がすごく丈夫で、病気になりにくいってことを言ってるんだ。体がしっかりとしていて、力強い状態を意味しているんだよ。

4つ目は、言葉の意味を強調するときにも使われるんだ。これは「まったく」や「まるで」と同じ感じで、何かをとても強く言いたい時に使うんだよ。

最後は、「必ず」や「きっと」という意味でも使われるんだ。これは何かが絶対に起こる、または行われるっていう確信を表す時に使うんだよ。

だから、「堅固」という言葉は、物が壊れにくいことや、意志が強いこと、守りが固いこと、人の体が丈夫なこと、そして何かが絶対に起こることや、強く言いたいことを表す時に使うんだね。

堅固(けんご)の使い方

健太
童話三匹のこぶたは、最後どうなったんだっけ?
ともこ
堅固なレンガの家を建てたぶたが生き残ったのよ。
健太
木の家のぶたはおおかみに食べられてしまったの?
ともこ
そうなのよ。日本の家は脆弱ってことね。

堅固(けんご)の例文

例文
  1. 破られたことのない堅固な要塞です。
  2. 堅固な決意で揺るがない。
  3. 健太くんは堅固に暮らしているという。
  4. 意志堅固で、止めても聞かない。
  5. 堅固な土台で安心だ。

堅固の文学作品などの用例

  1. ・・・ちらの人になって一つ堅固にやってあげてくださいまし。……私はこれ・・・ 有島武郎親子

  2. ・・・に動かされないだけの堅固な基礎を作り、諸君の精神と生活とが、自然・・・ 有島武郎小作人への告別

  3. ・・・のですから、さしもに堅固な王子の立像も無惨な事には礎をはなれてこ・・・ 有島武郎燕と王子

「堅固」と「堅牢」の違いを解説

堅固」に似ている語に「堅牢(けんろう)」があります。

堅牢」は、
①物がしっかりと、壊れにくくできていること。また、そのさま。
②「堅牢地神」の略。

という意味です。

堅固」も「堅牢」も、強く、しっかりしているさまをいいます。

しかし、「堅固」は、物や身体が丈夫なことをいいます。

対して「堅牢」は、物の構造に用いられることが多い点が違います。

また「堅固」には、意志が強くてしっかりしているさまという意味がある点も「堅牢」とは違います。

二字熟語の博士
「堅固」と「堅牢」は似ているけれど、少し違いがあるんだ。「堅固」という言葉は、物がとてもしっかりしていて、壊れにくい様子を表すんだ。それに、人の意志がしっかりしていることや、守りが固いこと、さらには健康で強いことも含まれるんだよ。また、「まったく」「必ず」といった、何かが完全に、あるいは絶対にそうだということを強調する時にも使うんだ。

一方で「堅牢」は、物がしっかりしていて壊れにくいことを意味しているよ。特に、物理的な強さや堅さに重点を置いているんだ。

助手ねこ
おお、そうなんやな。じゃあ、「堅固」って言葉は、壊れにくいっていうのもそうやけど、人の心がブレない強さや、城がどんな攻撃にも耐える堅さってこと、健康で体もガッチリしてる、みたいな感じでも言うんやな。おまけに、「まったく」とか「絶対」とか、何かがほんまにそうやって言い切る時にも使うんやね。

それに対して「堅牢」ってのは、もっぱら物がガチガチに固くて、なかなか壊れへんってことを言うわけや。建物や金庫なんかがこれに当たるかな。なんや、似てるようでちょっと違うんやな。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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