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「貴重」の意味と使い方や例文!「希少」との違いは?(類義語・対義語)

貴重の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
貴重

【読み方】
きちょう

【意味】
①とうとびおもんじること。非常に大切にすること。
②非常に大切なさま。得がたいものであるさま。

二字熟語の博士
「貴重」という言葉は、何かが非常に大切で、なかなか得られない、特別なものであるという意味があるんだよ。

それは、物や時間、経験など、様々なものに使える表現なんだ。

助手ねこ
ああ、なるほど!それはつまり、「めっちゃ大切やねん」ってことやな。

普通のものや時間とちゃう、特別で貴重なものやで。これは、めちゃくちゃ大切にせなあかんものがあるってことを教えてくれる言葉やな。

【語源・由来】
「貴」は「価値・身分が高い。」
「重」は「大切にする。おもんじる。」

【類義語】
得難い

【対義語】
粗末、無駄、ゴミ

貴重(きちょう)の解説

カンタン!解説
解説

「貴重」という言葉には、2つの意味があるんだよ。

まず、1つ目の意味は「とうとびおもんじること、非常に大切にすること 」だよ。これは、何かをとても大切に、心の中で重く見ることを言うんだ。例えば、「主人の尤も貴重する命が」〈漱石・吾輩は猫である〉という文章では、主人の命がとても大切で、それを重んじている、という意味になるんだ。これは、物や人、または状態をとても大切に感じている時に使われる表現なんだよ。

2つ目の意味は「非常に大切なさま、得がたいものであるさま」だよ。これは、とても大切で、手に入れるのが難しい、またはめったに経験できないようなものや時間、経験を表しているんだ。例えば、「貴重な時間を割く」という言葉では、とても大切な、そして限られた時間を使うことを表しているんだ。「貴重な体験」も同様に、一生に一度しかできないかもしれない、とても特別な体験を意味するよ。

だから、「貴重」っていう言葉は、心から大切に思うものや、めったに得られない、特別なものや経験を指して使うんだね。

貴重(きちょう)の使い方

ともこ
健太くん。貴重品はこのロッカーに入れて。
健太
鍵がついてるから安心だね。
ともこ
せっかくプールで楽しんだのに、お財布を盗まれたら悲しい思い出になってしまうもんね。
健太
それは避けたいね。

貴重(きちょう)の例文

例文
  1. 貴重な品を見せていただいてありがとうございました。
  2. 今日は貴重な体験をすることができました。
  3. 貴重な限りある資源なので、大切に使いましょう。
  4. 門外不出の貴重なコレクションの一部が、今回日本にやってきます。
  5. 貴重なご意見を有難うございます。

貴重の文学作品などの用例

  1. ・・・以上実例を列挙して、貴重なる閣下の時間を浪費おさせ申そうとは致し・・・ 芥川竜之介二つの手紙

  2. ・・・垢の金具、高蒔絵の、貴重な仏壇の修復をするのに、家に預ってあった・・・ 泉鏡花瓜の涙

  3. ・・・たとえば貴重なる香水の薫の一滴の散るように、洗えば洗うほど流せば・・・ 泉鏡花伯爵の釵

「貴重」と「希少」の違いを解説

貴重」に似ている語に「希少(きしょう)」があります。

希少」は、「少なくて珍しいこと。きわめてまれなこと。また、そのさま。」という意味です。

貴重」も「希少」も、得がたいことをいいます。

しかし「貴重」は、きわめて大切であることをいい、価値があるものに対して使います。

対して「希少」は、きわめてまれであることをいい、価値があるという意味はありません。

二字熟語の博士
「貴重」と「希少」は、どちらも特別な価値があると考えられるものや事を指す言葉だけれど、少し意味が異なるんだ。「貴重」は、大切にされるものや得がたいものを指す言葉で、特に価値が高く考えられるもののこと。

一方で「希少」は、数が少なくて珍しいものや事を指し、他にはあまり見られない、きわめてまれなものを意味するんだ。

助手ねこ
あー、なんかわかるわ。例えば、「貴重」は、おばあちゃんからもらった指輪や、自分にとって特別な思い出が詰まった品物みたいな、めちゃくちゃ大切にしたいものを言うんやろ?

そして、「希少」は、世の中にほんのちょっとしかない、珍しいものを言うんやね。世界に一つしかない宝石とか、見たことない珍しい動物とか、そんなんやろな。似てるみたいで、ちょっとずつ違うんやな。