希薄の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
希薄
【読み方】
きはく
【意味】
①液体や気体などの濃度・密度がうすいこと。また、そのさま。
②ある要素の乏しいこと。物事に向かう気持ち・意欲などの弱いこと。また、そのさま。
何かをする気があんまりない、または、何かが少なくて濃さがない状態を言うんやな。これは、濃い・多いとは反対の意味になるんやね。
【語源・由来】
「希」は「濃度が薄い。」
「薄」は「真心に欠ける。心がこもっていない。」
【類義語】
薄い、薄っぺら、薄め
【対義語】
濃厚、濃密
希薄(きはく)の解説
「希薄」という言葉は、大きく2つの意味があるんだよ。
1つ目の意味は、何かの濃度や密度が薄いことを言うんだ。これは、液体や気体といったものの中に、特定の成分が少ない状態を指すよ。例えば、「酸素の希薄な山頂」という表現だと、高い山の頂上では空気の密度が下がって酸素が少なくなるから、呼吸がしにくくなったり、体がだるくなったりする事を指しているよ。
2つ目の意味は、ある要素や感情、興味が乏しいこと、または物事に対する気持ちや意欲が弱いことを指すんだ。これは、物理的な薄さとは違って、感情や興味の薄さを表現する時に使われるよ。「問題意識が希薄だ」というのは、特定の問題に対する関心や理解が十分ではない、つまりその問題を深く考えていないことを示しているんだ。
だから、「希薄」という言葉は、物の濃度や密度が少ないこと、心や感情、興味の度合いが薄いことを表現する時に使われるんだね。
希薄(きはく)の使い方
希薄(きはく)の例文
- 空気が希薄な場所で、高地トレーニングをする。
- この辺りは、人口が希薄な地域だ。
- 家族間の愛情の希薄化が問題になっています。
- 事件との因果関係は希薄です。
- 誠意が希薄だ。
希薄の文学作品などの用例
「希薄」と「稀薄」の違いを解説
「希薄」は「稀薄」とも書きます。
「希薄」の「希」は、「稀 (き) 」の代用字です。
代用字とは、代用漢字のことで、常用漢字表にない漢字で書くべき語を、表内の同音の漢字に置き換えて書き表すときに用いる漢字をいいます。
なので、「希薄」と「稀薄」は同じ意味です。
「希」は、「稀」の代用字として使われているから、これらの言葉は同じ意味を持つんだね。
あと、「希」これ、実は「稀」と同じ意味で使ってるから、「希薄」と「稀薄」、ほぼおんなじこと言うてるんやな。わかった、わかった!
また、物事に対する気持ちや意欲が弱い、要素が少ないことも表しているんだ。