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「机上」の意味と使い方や例文!「卓上」との違いは?(類義語)

机上の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
机上

「几上」とも書く。

【読み方】
きじょう

【意味】
机の上。

紙の上や理論だけで物事を考える事を指すことも。
二字熟語の博士
「机上」という言葉は、文字通り、机の上のことを指すんだよ。

けれど、計画や理論が机上でのもの、つまり、実際の行動に移されていないときに使われることがあるんだ。

助手ねこ
ああ、なるほどな。つまり、シンプルに机の上ってことやな。

けど、それだけやなくて、「机の上だけで考えてる」ってことも言うんやな。本当の世界で試してないけど、紙の上では上手くいく、みたいな。実際にやってみな、わからんこともあるわけやな。

【語源・由来】
机の上の意。

【類義語】
卓上

机上(きじょう)の解説

カンタン!解説
解説

「机上」という言葉はね、文字通りには、机の上って意味なんだけど、この言葉は、実際の行動や実現よりも、理論や計画に焦点を当てることを意味しているんだよ。

例えば、「机上の空論」という言葉があるんだ。これは、実際には実行できない、現実性のない理論や意見を指す言葉で、ただ紙の上で考えたり話し合ったりするだけで、具体的な行動に移すことがない場合に使われるんだよ。要するに、実際に試してみないとわからないことを、ただ考えるだけで議論することを批判的に言うんだね。

また、「机上の計画」という言葉もあって、これは、実際に行動を起こす前の、計画や考えを練る段階を意味しているんだ。この場合、計画が現実的かどうかは別として、まだ行動には移っていない、考えているだけ、または計画しているだけの状態を指しているよ。

ちなみに、「机上」は「几上」とも書くことができるよ。「几上」も「机上」と同じく、文字通りにはテーブルや机の上を意味するんだけど、比喩的には、実際に行動することなく、ただ考えたり、計画したりすること、つまり実際の実行や実現からは離れた、理論的な考えや計画を意味することが多いんだ。

だから、「机上」という言葉は、単に机の上という場所を表すだけでなく、現実の行動や実現に移す前の、理論や計画の段階を指しているんだね。

机上(きじょう)の使い方

ともこ
試合前に考えたプランは変更したの?
健太
机上の空論で語れるほど、試合は単純なものじゃないよね。
ともこ
でも、いろんな案を考えたんでしょう?
健太
他の選手や天候等いろんな要素が混ざり合って、複雑すぎて対応できなくなったんだよ。

机上(きじょう)の例文

例文
  1. 机上の書類の山を見てため息をつく。
  2. これはまだ机上のプランにすぎない。
  3. 健太くんは、机上に地図を置いて眺めている。
  4. 机上の空論ではなく、実行可能な方法を考えよう。
  5. 机上の学問より現場の実学を重んじる。

机上の文学作品などの用例

  1. ・・・が、彼の机上にあるのはいつも英語の本ばかりだった。   偶像 何・・・ 芥川竜之介侏儒の言葉

  2. ・・・諸君は諸君の机上を飾っている美しい詩集の幾冊を焼き捨てて、諸君の・・・ 石川啄木弓町より

  3. ・・・近き性質のものです。机上に置いて玩味し、黙読し考うるのは、むしろ・・・ 小川未明書を愛して書を持たず

「机上」と「卓上」の違いを解説

机上」に似ている語に「卓上(たくじょう)」があります。

卓上」は、机やテーブルなどの上という意味です。

机上」も「卓上」も机の上というほぼ同じ意味で使われます。

しかし「机上」は、主に、勉強や仕事に関係のあることに対して使われ、「机上の空論」、「机上の辞書」というように使います。

対して「卓上」は、「卓上計算機」「卓上演説」のように、他の語と複合して使われることが多いです。

二字熟語の博士
「机上」と「卓上」の違いを説明しよう。「机上」は文字通り、机の上を指す言葉だよ。けど、実際のところや実践から離れて、紙の上だけでの議論や計画などの意味で使われることもあるよ。

対して、「卓上」は、机やテーブルなど、食事や作業に使う平らな場所の上を指す言葉だね。

助手ねこ
ええっと、要するに、「机上」は、まぁ、学校とかオフィスで使う机の上ってことやな。でも、それだけやなくて、「実際にやったことないけど、考えただけ」みたいな意味でも使われるんやな。

一方、「卓上」は、普通の机や食事するテーブルの上のことやろ?例えば、卓上カレンダーとか、そういうのがおいてあるテーブルの上やな。わかりやすく言うと、一つは「仕事や勉強の机」、もう一つは「何でもおけるテーブル」ってことやな。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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