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「鬼哭」の意味と使い方や例文!「鬼哭啾啾」とは?(語源由来・類義語)

鬼哭の読み方・意味とは?(語源由来・類義語)

意味

【二字熟語】
鬼哭

【読み方】
きこく

【意味】
亡霊が浮かばれないで泣くこと。また、その声。

二字熟語の博士
「鬼哭」という言葉は、亡くなった人の霊が安らぎを得られずに泣くことを指しているんだよ。

そして、その泣く声のことをも指す言葉なんだ。

助手ねこ
ええっ!? それはちょっとこわいな。つまり、あの世で安らかになれへん霊が悲しみで泣いてるってことやな。

そして、その霊の泣き声のことも言うんやね。うーん、ちょっと怖いけど、その深さがようわかるわ。

【語源・由来】
「鬼」は「死者の霊魂。亡霊。」
「哭」は「大声で泣く。」

【類義語】
感泣、慟哭、嗚咽、号泣

鬼哭(きこく)の解説

カンタン!解説
解説

「鬼哭」という言葉は、死んでしまった人たち、特に悔いや後悔が残っている人たちが、成仏できずに悲しみや苦しみを感じて泣くことを指すんだよ。

この言葉は、亡霊たちの声やその声に込められた感情、つまり泣き声や悲鳴のことをも意味しているんだ。その声はとても悲しく、強烈で、人々に恐ろしさや哀れみを感じさせるものだよ。

たとえば、「鬼哭の声」という言葉は、そんな霊たちの悲しみの声や叫びを表しているんだ。この言葉は、ただの泣く声ではなく、深い悲しみや絶望、苦しみを感じているときの声を意味しているんだよ。また、「鬼哭の声が天に響いた」っていうのは、その悲しみの声がとても大きく、遠くまで響いている、つまり、その声の大きさや悲しみの深さを強調しているんだね。

だから、「鬼哭」という言葉は、浮かばれない亡霊たちの悲しみや苦しみが込められた声やその声自体を表しているんだね。

鬼哭(きこく)の使い方

健太
鬼哭啾啾ともいうべき声が聞こえるよ。
ともこ
ここは古戦場跡だからね。
健太
ともこちゃんは聞こえないの?
ともこ
霊感が無くてよかったわ。

鬼哭(きこく)の例文

例文
  1. 浮かばれない者たちの鬼哭が聞こえるようだ。
  2. 鬼哭灘の怪という伝説があり、そこを通る船を転覆させるという。
  3. あの美しかった都が、今では鬼哭啾啾たる瓦礫の荒野だ。
  4. 悲々として鬼哭する。
  5. 鬼哭啾々 鬼神がうめき泣く声が聞こえる。

「鬼哭啾啾」とは?

鬼哭」を用いた語の一つに「鬼哭啾啾(きこくしゅうしゅう)」があります。

鬼哭啾啾」は、「成仏できない霊魂の泣き声が恨めしげに響くさま。転じて、鬼気迫るような恐ろしい気配のこと。」という意味です。

二字熟語の博士
「鬼哭啾啾」とは、成仏できない霊魂が悲しみや恨みを込めて泣いているような情景を表す言葉だよ。

この言葉は、その場の雰囲気が非常に重苦しく、怖ろしい感じを持っているときに使われることが多いんだ。

助手ねこ
ええっ、それってもう、成仏できひんおばけや幽霊が、うなりをあげて「もう許してや~!」みたいな感じで泣いてるんやな。それがまた、そこらへんに恐ろしい雰囲気をまきちらしてるってわけやな。

なんか、夜中の古びた古屋とか、山奥の寺とかで、なんかゾクゾクするところ想像したわ。そういう時に、「鬼哭啾啾」って言葉がピッタリ合うんやろな。

啾啾」は、霊魂がしくしくと悲しげに泣くさまをいいます。
出典は、杜甫「兵車行」「新鬼は煩冤し旧鬼は哭す、天陰くもり雨湿おうとき声啾啾たり」からです。

【例文】
鬼哭啾啾たる激戦地の跡に立つ

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