姉妹サイト「ことわざ・慣用句の百科事典」はこちら

「気味」の意味と使い方や例文!「気味が悪い」とは?(類義語)

気味の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
気味

【読み方】
きみ

【意味】
①ある事態や物事から受ける感じ。また、その感じた気持ち。きび。
②いくらかその傾向にあること。
③香りと味。
④物事の趣。味わい。

二字熟語の博士
「気味」という言葉は、複数の意味があるんだ。一つ目の意味は、何かの事態や物事から受ける感じや、その時の気持ちを表すよ。二つ目の意味では、ある程度、その傾向にあることを言うんだ。

三つ目の意味は、香りや味について話している時に使うよ。そして、四つ目の意味は、物事の特徴や、味わいを指しているんだよ。

助手ねこ
あぁ、わかったわかった。気味って、色々あるんやな。最初は、何かあった時の、感じたり思ったりする気持ちやな。次に、ちょっとその方向に向かってる、っていう感じか?

三つめは、食べ物の味や匂いのこと。そして、最後は、物事が持つ雰囲気や特徴、ってことやんな。なんか、一言で色々なことを表現できる便利な言葉やな。

【語源・由来】
「気」は「何か特有のようす。」
「味」は「そのものに含まれる内容。おもむき。」

【類義語】
傾向

気味(きみ)の解説

カンタン!解説
解説

「気味」という言葉は、いくつかの意味があるんだ。

まず、1つ目の意味は、ある物事や状況から受ける感じや印象のことだよ。これは、見た目や感触、あるいは心の中で感じる気持ちを表しているんだ。たとえば、「総て気味のよい、きらびやかな、うつくしい、月は」〈二葉亭訳・めぐりあひ〉という文章では、月の美しさや明るさなどが、人々に心地よい感じを与える、っていう意味になるんだよ。

2つ目の意味は、いくらかその傾向にあることで、これはちょっとだけその状態になっている、という感じだよ。「かぜの気味がある」は、まだ完全に風邪を引いてはいないけれど、風邪を引きそうな兆候や、風邪の初期症状がある、という意味になるんだ。

3つ目の意味は、香りと味のことを表すんだ。「喉 (のど) 渇き口損じて、気味も皆忘れにけり」〈盛衰記・一一〉という文章では、のどがかわいて、物の味や香りを全く感じられなくなってしまった、という状態を表しているんだ。

最後の4つ目の意味は、物事の趣や味わい、雰囲気のことだよ。「閑居の気味もまた同じ」〈方丈記〉では、静かにひっそりと暮らす生活の味わいや雰囲気が、他の生活と同じである、という意味だね。

だから、「気味」という言葉は、感じや傾向、香りと味、そして雰囲気や味わいといった、さまざまな意味で使われる言葉なんだよ。

気味(きみ)の使い方

ともこ
健太くん。どうしたの。遅れ気味よ。
健太
疲れてしまったんだ。みんな健脚だよね。
ともこ
遠足の行きでこんなにばてて、帰りはどうするのよ。
健太
先生の車に乗せてもらおうかな。

気味(きみ)の例文

例文
  1. 健太くんが失敗する姿を見ていい気味だと思った。
  2. 夜の学校はなんだか気味が悪い。
  3. 風邪気味なので、私に近づかないようにしてください。
  4. 文化祭が近づき、みんなはしゃぎ気味でした。
  5. 健太くんは筆不精の気味があるから返事は来ないだろう。

気味の文学作品などの用例

  1. ・・・と、気味悪そうに返事をすると、匆々行きそうにするのです。「まあ、・・・ 芥川竜之介アグニの神

  2. ・・・るかも知れないような気味悪さがあった。赤坊の泣き続ける暗闇の中で・・・ 有島武郎カインの末裔

  3. ・・・ない外被である。ある気味の悪い程可笑しい、異様な、頭から足まで包・・・ 著:アルチバシェッフミハイル・ペトローヴィチ 訳:森鴎外罪人

「気味が悪い」とは?

気味」を用いた表現の一つに「気味が悪い」があります。

気味が悪い」とは、「なんとなく恐ろしい。なんとなく気持ちが悪い。気味悪い。」という意味です。

二字熟語の博士
「気味が悪い」という言葉は、何かに対して少し恐ろしい、または不快な気持ちを抱いている状態を表すんだ。

何か具体的な理由があるわけではないけれど、なんとなく不快感や恐れを感じることを指しているんだよ。

助手ねこ
そうなんか。それやったら、「気味が悪い」ってのは、ホンマに理由はわからんけど、なんか怖いなぁ、気持ち悪いなぁって感じる時に使うんやな。

具体的に何がアカンのかはっきりせんけど、なんとなく不快やったり、またはコワいってなるのがこれやろ。何か見たり聞いたりした時に、ぞわぞわっとくる感じか。

【例文】

  1. この辺りには気味が悪い伝説がある。
  2. 森の奥から気味が悪い声が聞こえた。
  3. 知らない人がじろじろ見てきて気味が悪い