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「利口」の意味と使い方や例文!「賢い」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
利口

【読み方】
りこう

【意味】
①たくみに言うこと。口先のうまいこと。巧言。
②頭が良いこと。かしこいこと。要領がよく抜け目がないこと。利巧。
③冗談を言うこと。興言。
④(多く「おー」の形で)聞き分けの良いこと。

【語源・由来】
「利」は「頭の回転がはやい。さとい。かしこい。」
「口」は「口で言う。口ぶり。ことば。」

【類義語】
賢明、利発

【対義語】
馬鹿

利口(りこう)の使い方

ともこ
健太くんの家の犬はお利口さんね。
健太
人間の言葉が理解できるんだよ。
ともこ
日本語すら怪しい健太くんより利口なのね。
健太
そうなんだよ。参ってしまうよね。

利口(りこう)の例文

  1. その熊は利口で、電気牧柵やハンターの目をかいくぐり農作物を食べる。
  2. そして神学校での利口な連中は細かい点にばかり注意しているのである。だから彼は学友たちのあいだで早くもエスプリ・フォールとして通っていた。(スタンダール、赤と黒・上)
  3. 利口なともこちゃんは、すぐに私の気持ちを察してくれた。
  4. 危険な地域に自ら近寄るのは利口なことではありませんね。
  5. 健太くんは小さいころから目端が利いて利口だった。

「利口」と「賢い」の違いは?

利口」に似ている語に「賢い(かしこい)」があります。

賢い」は、
①おそろしいほど明察の力がある。
②才知・思慮・分別などがきわだっている。
③(生き物や事物の)性状・性能がすぐれている。すばらしい。
④抜け目がない。巧妙でる。
⑤尊貴である。たいそう大事である。
⑥(めぐりあわせなどが)望ましい状態である。よい具合である。
⑦(連用形を副詞的に用いて)非常に。はなはだしく。

という意味です。

利口」も「賢い」も、頭が良いことを表します。

しかし「利口」は、口先がうまい、冗談を言うこと、聞き分けが良いという意味がある点が「賢い」と違います。

また「賢い」は、明察力がある、性状・性能がすぐれている、たいそう大事である、良い具合である、非常にという意味がある点が「利口」と違います。