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「記念」の意味と使い方や例文!悪いことにも使える?(類義語)

記念の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
記念

「紀念」とも書いた。

【読み方】
きねん

【意味】
①思い出となるように残しておくこと。また、そのもの。
②過去の出来事・人物などを思い起こし、心を新たにすること。

二字熟語の博士
「記念」という言葉は、特定の出来事や人物を思い出として残すこと、また、そのためのものや行事を指すんだよ。

これは過去の大切な瞬間や人を思い出し、その意味や価値を改めて認識するためのものだね。

助手ねこ
ああ、なるほどな。つまり、「大切な思い出や人を心に刻んでおくこと」やな。

何か特別な出来事や、ええ思い出をいつまでも忘れへんように、心に留めておくんやな。これは、大切な瞬間を忘れないために、心新たにする言葉やな。

【語源・由来】
「記」は「頭にとどめて忘れない。」
「念」は「いつまでも心にとどめる。」

【類義語】
思い出

記念(きねん)の解説

カンタン!解説
解説

「記念」という言葉には、2つの意味があるんだよ。

1つ目の意味はね、特定の出来事や瞬間を思い出として残すことだよ。例えば、「卒業を記念して写真を撮る」っていうのは、卒業という大切な日の楽しい思い出を、写真という形で残すことだよ。そうすれば、後でその写真を見るたびに、卒業の日のことを思い出すことができるんだ。また、「記念品」は、旅行やイベントで手に入れたりもらったりしたもので、それによってその場所やイベントの楽しい思い出が蘇るんだよ。

2つ目の意味は、大切な過去の出来事や偉かった人物を思い出して、それに感謝したり、その思い出から新しい気持ちや決意を得ることを言うんだ。例えば、「創立五〇周年を記念する式典」では、学校や会社が創立してから50年間の歩みや成果を振り返り、そのことを祝って、これからの未来に向けて新たな決意や希望を抱くんだよ。

また、「記念」は漢字で「紀念」とも書くことができるんだ。「紀」も「記」も、共に「記録する」という意味があるから、「紀念」も「記念」と同じく、大切なことを記録として残す、または思い出すという意味があるんだよ。

だから、「記念」という言葉は、大切な出来事や人物を思い出として残すこと、そして、それらの大切な思い出から、新しい気持ちを持つことを意味しているんだね。

記念(きねん)の使い方

健太
これはもしかしてイギリスで買ったの?
ともこ
そうよ。イギリス旅行の記念に奮発して買ったの。
健太
記念じゃないとなかなか手が出ないよね。
ともこ
清水の舞台から飛び降りるつもりで買ったわよ。

記念(きねん)の例文

例文
  1. 落成を記念して祝賀会を開きます。
  2. 富士山登頂の記念に写真を撮った。
  3. 卒業記念品に名前入りの折りたたみ傘を用意した。
  4. 三か所にある記念スタンプを集めると景品がもらえます。
  5. 会社創立50周年の記念に社史を発行する。

記念の文学作品などの用例

  1. ・・・最後の記念と云う意味もあるし、――」「誰のためにですか?」「誰と・・・ 芥川竜之介将軍

  2. ・・・主のエルサレム入城を記念する棕櫚の安息日の朝の事。 数多い見知り・・・ 有島武郎クララの出家

  3. ・・・ぶせてその立像を造り記念のために町の目ぬきの所にそれをお立てにな・・・ 有島武郎燕と王子

悪いことにも使える?

毎年8月15日になると、「終戦記念日」という言葉を耳にしたり目にすることが多いと思います。

記念」は、 過去の出来事・人物などを思い起こし、心を新たにすることをいうので、良いことにも悪いことにも使うことが可能です。

しかし、一般的に「記念」はいい意味で使われることが多いため、8月15日を「終戦記念日」と表現することに抵抗を感じる人が多いです。

なので一部報道では、「終戦の日」という表現を使うことがあります。