禁句の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
禁句
【読み方】
きんく
【意味】
①和歌や俳諧 (はいかい) などで、使ってはならない語句。止め句。
②聞き手の感情を害したり刺激したりするのをはばかって避けるべき言葉や話。
それと同時に、「人を怒らせたり悲しませたりするようなことは言うもんやない」って意味もあるんやな。要は、「相手を思いやる心を忘れずに、言葉を選ばなアカン」ってことやね。
【語源・由来】
「禁」は「忌み避ける。」
「句」は「いくつかの単語が連なって、ある意味を表すもの。フレーズ。」
【類義語】
タブー、忌み言葉
【対義語】
不急、後回し、平時、日常
禁句(きんく)の解説
「禁句」っていう言葉はね、大きく分けて二つの意味があるんだよ。
まず、和歌や俳諧(はいかい)みたいな日本の伝統的な詩の世界では、「禁句」というのは、使ってはいけない特定の言葉や表現のことを言うんだ。これはね、その詩のルールや、伝統的な作法によって決まっているんだよ。たとえば、ある言葉が縁起が悪いとか、あるいは使いすぎてもう古くさくなっちゃったから、新しい詩を作るときには避けようね、っていう感じで決められることがあるんだ。
次に、もう一つの意味としては、人と話をするときに、相手の気持ちを傷つけたり、不快にさせたりしそうな言葉や話題のことを指すんだ。例えば、受験生の前で「落ちる」や「すべる」という試験に失敗することを連想させるような言葉を使うのは、その受験生が不安になったり、プレッシャーを感じたりする可能性があるから、そういった状況では使うべきでないとされているんだ。
だから、「禁句」という言葉は、詩の世界での作法やルールに沿って使ってはいけない言葉、または人との会話の中で、相手を傷つけたり不快にさせる可能性がある言葉や話題を避けるという意味があるんだね。
禁句(きんく)の使い方
禁句(きんく)の例文
- 彼の前では、まだ政治の話は禁句です。
- 結婚式で、切れる、離れるは禁句です。
- 被災して一生懸命頑張っている人に頑張れは禁句です。
- 家族の間で兄のことは禁句になっている。
- ここでは「できない」や「無理」は禁句です。
禁句の文学作品などの用例
「禁句」と「タブー」の違いを解説
「禁句」に似ている語に「タブー」があります。
「タブー」とは、
①聖と俗、清浄と不浄、異常と正常とを区別し、両者の接近・接触を禁止し、これを犯すと超自然的制裁が加えられるとする観念・風習。また、禁止された事物や言動。未開社会に広くみられる。禁忌。禁制。
②ある集団の中で、言ったり、したりしてはならないこと。法度 (はっと) 。
という意味です。
「禁句」も「タブー」も、ある集団、ある人物に対して言ってはならない言葉、また、その内容という意味です。
しかし「禁句」は、聞き手個人の置かれた状況によって生まれるものです。
対して「タブー」は、ある社会において共通認識されていることをいう点が違います。
また「禁句」は、言葉、内容どちらに対しても使われますが、「タブー」は、主に内容について使われます。
一方、「タブー」はもっと広い意味を持ち、ある文化や集団の中で禁じられている事柄や行為、言葉を含む。これを破ると、超自然的な罰があると信じられていることもあるんだ。
そして、「タブー」はもっと大きい概念で、文化や社会で「これは絶対にアカン!」ってされてること全般やな。言葉や行動、そういったもの全部が含まれる。これをやったら、みんなに白い目で見られるか、もっとひどいことになる可能性もあるわけや。なるほどな~、似てるけど、使う場面や意味がちょっと違うんやね。
二つ目の意味は、人の気持ちを傷つけたり、不快にさせるような言葉や話題を避けるべきだということだよ。