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「既定」の意味と使い方や例文!「既定路線」とは?(類義語・対義語)

既定の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
既定

【読み方】
きてい

【意味】
すでに決まっていること。

二字熟語の博士
「既定」という言葉は、何かがすでに決まっている状態を指すんだよ。

これは、事前に決定されていて変わることがない、という概念を表しているんだ。

助手ねこ
そっか〜、それはもう何かがきまってて、それはもう変わらへんってことやな。

最初からルールや約束が定まってるんやな。それはすなわち、きまった枠の中で物事が進むわけやな。

【語源・由来】
「既」は「すでに。」
「定」は「物事を決めて変えない。さだめる。さだまる。」

【類義語】
確定、本決まり、内定、所定、未定、予定

【対義語】
未定、仮定

既定(きてい)の解説

カンタン!解説
解説

「既定」という言葉はね、何かがすでに決まっている、または定められているという意味なんだよ。

たとえば、「既定の方針」という場合は、これは組織や会社、学校などが、これからどう行動するか、どういう基準で物事を判断するかというのを、前もって決めておいた基準やルールのことを言うんだ。みんながそれに従うことで、うまく物事が運んでいくわけだね。

「既定の事実」も似たような意味で、これはもうみんなに認められている事実、誰もが知っている、または受け入れている事実を言うんだ。これは議論や判断の基礎となる情報で、これに基づいて人々は意見を出したり判断を下したりするんだよ。

そして、この「既定」に対して、「未定」という言葉があるよ。「未」は「まだ」という意味で、だから「未定」は「まだ定まっていない」ということを意味するんだ。計画や日程、方針など、何かを決める前の状態を指すことが多いよ。

だから、「既定」という言葉は、すでに決まっている、確定していることを表す言葉なんだね。

既定(きてい)の使い方

ともこ
学年末テストで既定点を取らないと留年ですって。
健太
そんなルールがあったね。
ともこ
健太くん。今のままじゃまずいわよ。
健太
僕の留年が既定の事実にならないように頑張るよ。

既定(きてい)の例文

例文
  1. 既定の方針通りに進める。
  2. あの人の退任は既定路線だ。
  3. 健太くんの余命が一年なのは既定の事実です。
  4. 既定の事実で僕たちにはどうしようもできない。
  5. ともこちゃんの昇進は既定の事実です。

既定の文学作品などの用例

  1. ・・・於て、この国家という既定の権力に対しても、その懐疑の鉾尖を向けね・・・ 石川啄木性急な思想

  2. ・・・―こういうことは詩を既定のある地位から引下すことであるかもしれな・・・ 石川啄木弓町より

  3. ・・・ごとに津浪の起るのは既定の事実である。それだのにこれに備うる事も・・・ 寺田寅彦津浪と人間

「既定路線」とは?

既定」は「既定路線」という表現で使われることがあります。

既定路線」の「路線」は、ここでは「進むべき道筋・方向。方針。」のことをいいます。(例:協調路線に変更する。)

既定路線」とは「以前から決定している方針や方向性」という意味です。

二字熟語の博士
「既定路線」という言葉は、もともと決められている方針や計画、方向性のことを指しているんだよ。

これはつまり、前もって計画やルールが確定されているという意味になるんだ。

助手ねこ
あぁ、わかるわかる。それはつまり、「もうこれはこうするんや!」って決めとる計画や方針のことやな。

前からきまってるから、途中で変更することは基本的にないってわけや。みんなで決めたルールや計画に従うんが「既定路線」ってわけやな。

既定路線」は、国家や社会等の大きな存在から、会社や学校などの身近な組織、人間個人まで幅広く使うことができます。

【例文】

  1. 国王の即位は既定路線だ。
  2. 併合は既定路線だった。