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「昔日」の意味と使い方や例文!「昔日の感」は間違い!正しくは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
昔日

【読み方】
せきじつ

【意味】
過去の日々。むかし。往時。いにしえ。

「遠い記憶となったむかし」の意の古風な表現。

【語源・由来】
昔の日々の意。

【類義語】
昔、過去

【対義語】
未来

昔日(せきじつ)の使い方

健太
あの会社に昔日の勢いはないね。
ともこ
日本有数の大企業だったのにね。どう失敗すれば、あれだけの資産を失うことができるのかしらね。
健太
庶民とお金の使い方が違うんだろうね。
ともこ
業務を多角化しすぎたわよね。

昔日(せきじつ)の例文

  1. この辺りは、昔日の面影を残す町並みだ。
  2. 年を取るとあちこち痛くなり、昔日の如く軽やかに動くというわけにはいかない。
  3. あの会社に昔日の面影は無い。
  4. 昔日の颯爽とした自分をとりもどすためにダイエットすることにした。
  5. 戦争で破壊されたこの町は、ゆっくりとではあるが昔日の姿を取りもどそうとしている。

「昔日の感」は間違い!正しくは「今昔の感」

昔日」を用いた「昔日の感(せきじつのかん)」という表現を見かけることがあります。

この「昔日の感」は間違った表現です。

正しくは、「今昔の感(こんじゃくのかん)」です。

今昔の感」は、今と昔を比べた時、その違いの大きさに対して抱く感情をいいます。

【例文】

  1. 十年ぶりに帰国して今昔の感に打たれる。
  2. 三十年前のキャンパスと比べると今昔の感に堪えない。
今昔」は、「今の世と昔の世」という意味で、「今昔の感」は、あまりの変わりように感じ入った思いを込めて使う表現です。

昔日」は、主に「昔日の面影はない」という使い方をされます。