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「殊更」の意味と使い方や例文!「尚更」との違いは?(類義語)

【二字熟語】
殊更

【読み方】
ことさら

【意味】
[名・形動]
①考えがあってわざとすること。また、そのさま。故意。
②格別なさま。
[副]
①わざわざ。
②特に際立って。とりわけ。格別。

【語源・由来】
「殊」は「普通とは違っている。特に。ことに。」
「更」は「さら」

【類義語】
わざと、故意

殊更(ことさら)の使い方

健太
試合結果を決定づけたあのホームランはすごかったね。
ともこ
彼のすごいところは、値千金のホームランを殊更誇らない所よね。
健太
技術もすごいのに人柄もすごいなんて、素晴らしい選手だよね。
ともこ
長く活躍してほしいわね。

殊更(ことさら)の例文

  1. 今の時代、彼のような存在は殊更珍しくない。
  2. 健太くんはやましいことでもあるのか、殊更ともこちゃんの方を見ないようにしていた。
  3. 彼は殊更に勿体をつけて話す。
  4. その時は、殊更気に掛けることではないと思っていた。
  5. 子供の頃は、殊更小さな動物が好きだった。

「殊更」と「尚更」の違いは?

殊更」に似ている語に「尚更(なおさら)」があります。

尚更」とは、「物事の程度が前よりいっそう進むさま。ますます。いちだんと。」という意味です。

殊更」は、「わざわざ。とりわけ。故意。格別。」という意味で使います。

対して「尚更」は、「ますます。いちだんと。」という意味で使われるので、似ていますが意味は違います。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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