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「嚆矢」の意味と使い方や例文!「嚆矢濫觴」とは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
嚆矢

【読み方】
こうし

【意味】
①かぶらや。鳴り響く矢。
② 物事のはじまり。最初。

【語源・由来】
荘子「在宥」より。古く中国で開戦のしるしに「かぶらや」を敵陣に向けて射かけたことから。

【類義語】
端緒、糸口、発端

【対義語】
終局、終末

嚆矢(こうし)の使い方

健太
この水族館は古いね。
ともこ
ここが日本の水族館の嚆矢となったのよ。
健太
それは古いわけだ。
ともこ
今風の派手さはないけれども、落ち着いていて私は好きだわ。

嚆矢(こうし)の例文

  1. 近代建築の嚆矢となった建物です。
  2. この作品は健太くんが監督をして世界的な評価を得た嚆矢となった。
  3. この事件が嚆矢となった。
  4. 湯島聖堂博覧会は、近代の本格的な博覧会の嚆矢とされる。
  5. 現代の年金制度や福祉政策の嚆矢ともいうべき制度を会津藩が考え出した。

嚆矢濫觴(こうしらんしょう)とは?

嚆矢」を用いた語に「嚆矢濫觴」があります。

嚆矢濫觴」は「こうしらんしょう」と読み「物事の始まり・起こり。」という意味です。

」は「ひたす。あふれる。」「」は「さかずき。」という意味で、「濫觴」は「大河も水源にさかのぼれば、觴(さかずき)を濫(ひた)せるほどのわずかな水量だ。」という意味です。ここから川の源という意味になり、転じて、物事の始まりの意味になりました。
嚆矢」「濫觴」ともに同じ意味で、これを重ねて意味を強めた語です。
【例文】

  1. オリンピック誘致という嚆矢濫觴から関わることができてうれしい。
  2. 嚆矢濫觴までさかのぼってこの会社の歴史を調べました。
  3. 年中行事の嚆矢濫觴を調べる。