【二字熟語】
荒唐
【読み方】
こうとう
【意味】
言うことに根拠がなく、とりとめのないこと。また、そのさま。
【語源・由来】
「荒」は「でたらめ。」
「唐」は「中身がからである。」
【類義語】
荒誕、妄誕
荒唐(こうとう)の使い方
彼が、来週には大地震が起きるって言うのよ。
荒唐も荒唐、口から出まかせだよ。
でも、最近地震が頻発しているわよね。
地震に備えることは大事だけど、根拠もなく不安をあおっているだけだよ。
荒唐(こうとう)の例文
- それは必ずしも荒唐な想像とは言えない。
- 幼い日の夢は奔放で荒唐でもあるが、早期教育でそういう夢を消し止めるのは考えものだ。
- ストーリーは荒唐無稽だが、フィクションと割り切ってしまえば面白い。
- 荒唐無稽な彼の主張を信じた人がいたように、世の中にはあり得ない嘘でも信じる人がいる。
- 荒唐奇矯な仮説だと馬鹿にされた。
「奇異荒唐」とは?
「荒唐」を用いた四字熟語に「奇異荒唐(きいこうとう)」があります。
「奇異荒唐」とは、普通とは異なっていて珍しく、でたらめなことをいいます。
「奇異」は、普通と変わっていて珍しいこと、「荒」も「唐」も、ここではむなしくとりとめがないという意味です。
【例文】
・其の皮相なる脚色につきて彼の物語を評するときには、奇異荒唐、架空無稽、只よのつねなる忌異譚と相異なることなきに似たれど(坪内逍遥、小説真髄)
【類義語】
(普通とは異なるの意)
・奇奇怪怪(ききかいかい)
・奇想天外(きそうてんがい)
・奇怪千万(きっかいせんばん)
・奇妙奇態(きみょうきたい)
・不可思議(ふかしぎ)
(でたらめなの意)
・架空無稽(かくうむけい)
・荒唐不稽(こうとうふけい)
・荒唐無稽(こうとうむけい)
・笑止千万(しょうしせんばん)