工面の読み方・意味とは?(語源由来・類義語)
【二字熟語】
工面
【読み方】
くめん
【意味】
①いろいろ手段・方法を考えて手はずを整えること。特に、なんとか工夫して金銭を用意すること。算段。
②金回り。ふところぐあい。
③相談。談合。
二つ目は、今、自分がどれだけお金を持ってるか、つまりお財布の中身のことやな。そして三つ目は、人と話し合いをすることやな。なるほどな、一つの言葉で色んな意味があるんや。それぞれの場面でちゃんと使い分けなあかんわ。
【語源・由来】
「工」は「巧みなわざ。」
「面」は「向き合う。顔を合わせる。」
【類義語】
やりくり、切り盛り、金繰り、都合、捻出、算段、まかなう
工面(くめん)の解説
「工面」という言葉は、いくつかの意味があるんだよ。
まず、1つ目の意味は、いろいろな手段や方法を考え出して、何かを準備することだよ。特に、お金をなんとかして用意することを指すんだ。たとえば、「旅費を工面する」と言うときは、旅行に行くためにお金をどうにか集めるってことを意味しているんだね。
2つ目の意味は、「金回り」や「ふところぐあい」っていうこと。これは、お金の使い方や、お金がどれだけあるかを表しているんだ。例えば、「工面のいい馴染に逢って、ふもとの山寺に詣でて鹿の鳴声を聞いた処」〈鏡花・眉かくしの霊〉という文章は、お金持ちの友達に会って、一緒に山の寺に行って、そこで鹿の声を聞いたという意味だよ。
3つ目の意味は、「相談」や「談合」。これは、人と話をして、何かを決めたり考えたりすることを指すんだ。たとえば、「扨母の心も休めたく、此の亭主に工面し」〈浄・天の網島〉という場合は、お母さんを安心させるために家の主人と話し合ったってことを意味しているんだね。
ちなみに、「工面」は「くめん」とも読むけど、「ぐめん」とも読むんだ。
だから、「工面」という言葉は、お金や物事の準備、経済的な状態、または相談や話し合いといった様々ことを指しているんだね。
工面(くめん)の使い方
工面(くめん)の例文
- 今は工面が悪いから出資に協力するのは無理だな。
- 父さんは土地を売って学資を工面してくれた。
- 日本では、研究費の工面に苦労することが多い。
- 何とか工面して借金を返済した。
- 偶然僕は工面が好かったので言値で買った(森鴎外、雁)
工面の文学作品などの用例
「工面」と「捻出」の違いを解説
「工面」に似ている語に「捻出(ねんしゅつ)」があります。
「捻出」とは、
①知恵をしぼって考え出すこと。
②やりくりして、金銭・時間などをつくること。
という意味です。
「工面」も「捻出」も、金を集めたり使ったりすることについての工夫という意味で使います。
しかし「捻出」は、「新しアイディアを捻出する」のように、金銭以外のこと対しても使われます。
それに対して「捻出」は、限られた状況の中から、知恵を絞って必要なお金や時間を作り出すことを言うんだよ。
一方で「捻出」は、「この限られた状況の中でどうにかお金や時間を作り出さなアカン!」って感じで、もうあるものからどうにかして資源を見つけることやね。例えば、貯金箱からお金を出したり、予定を変更して時間を作ったりするみたいなことか。なるほどな~、似てるけど、ちょっと違うもんやね。
二つ目の意味は、金銭の状況や財布の中身のことをさすんだよ。そして三つ目は、人と相談したり、話し合ったりすることを意味するんだ。