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「久遠」の意味と使い方や例文!「永遠」との違いは?(類義語)

久遠の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
久遠

【読み方】
くおん

「きゅうえん」とも読む。

【意味】
①仏語。長く久しいこと。遠い過去または未来。
②ある事柄がいつまでも続くこと。永遠。

二字熟語の博士
「久遠」という言葉には、仏教の言葉でとても長い時間、昔のことやこれからの未来のことを表す意味があるんだよ。

また、何かがずっと続いていくこと、終わりがないことを意味する言葉でもあるんだ。

助手ねこ
ほほう、つまり、めっちゃ長い時間のことを指すわけやな。遥か昔やったり、これからずーっと先のことやったりするんやな。

それと「これからもずっと変わらずに続く」という意味もあるってことか。まあ、永遠みたいなもんやな、時間がいくらたっても終わらへんってことやろ?

【語源・由来】
「久」は「時間が長い。ひさしい。」
「遠」は「とおい。距離や時間がへだたっている。」

【類義語】
永世、不朽、永遠、不滅

久遠(くおん)の解説

カンタン!解説
解説

「久遠」という言葉はね、ふたつの意味があるんだよ。

一つ目は、仏教で使われる言葉で、とっても長い時間のこと。遠い昔のことや、これから先すごく長い未来のことを指すんだ。たとえば、昔のお話で「昔々」と始まるような、本当にずっと前のことを「久遠」と表すことがあるよ。

二つ目の意味は、何かがずーっと続くこと。これは、永遠に変わらない、終わりがないという意味なんだ。たとえば、「久遠の理想」という言葉は、人が持っている理想や夢が、とても古い時代からあったり、これから先もずっと追い求めるもの、つまり時間がたっても変わらない、いつまでも追いかけ続けるべき大切な夢や目標を意味しているんだ。

ちなみに、「久遠」は「くおん」と読むことが多いけど、「きゅうえん」と読むこともあるんだよ。

だから、「久遠」という言葉は、仏教でのとっても長い時間を意味することもあれば、何かがずっと続くこと、つまり永遠のことを示すこともあるんだ。

久遠(くおん)の使い方

健太
校長先生の話って、久遠と思われるほど長いよね。
ともこ
大げさねえ。
健太
話を聞いている間は、1秒が10分くらいに感じられるんだ。
ともこ
それは言い過ぎだけど、長いわよね。

久遠(くおん)の例文

例文
  1. 久遠の生命を願う。
  2. 久遠に変わらぬ友情を誓う。
  3. 久遠の愛を誓う。
  4. ともこちゃんとは久遠に会えないのだ。
  5. 久遠の別れを迎えた。

久遠の文学作品などの用例

  1. ・・・われらが寝所には、久遠本地の諸法、無作法身の諸仏等、悉く影顕し給・・・ 芥川竜之介道祖問答

  2. ・・・亦、地平線のかなた、久遠の女性を見つめている。きょうの日まで、私・・・ 太宰治虚構の春

  3. ・・・動かざる、久遠の真理を、いますぐ、この手で掴みたかった。「つまり・・・ 太宰治もの思う葦

「久遠」と「永遠」の違いを解説

久遠」に似ている語に「永遠(えいえん)」があります。

永遠」は、
①いつまでも果てしなく続くこと。時間を超えて存在すること。また、そのさま。
②哲学で、それ自身時間の内にありながら、無限に持続すると考えられるもの。また、数学的真理のように、時間の内に知られても時間とかかわりなく妥当すると考えられるもの。

という意味です。

久遠」は、「永遠」の仏教的な表現で、ある事柄がいつまでも続くことをいいます。

しかし「永遠」は、哲学の言葉として使われる点が「久遠」と違います。

二字熟語の博士
「久遠」と「永遠」は、どちらもすごく長い時間を表しているけど、少し意味が違うんだ。「久遠」とは、とても長い過去や未来を指して使われる言葉で、特に仏教の用語として「長く続いていること」を意味するんだよ。

一方で、「永遠」は、文字通りに「終わりがない」という意味で、時間に制限がない状態や、時間を超えて存在しているものを指すんだ。

助手ねこ
へー、そやから「久遠」っていうのは、ものすごい長い間、って意味で使われるわけやね。たとえば、昔話に出てくる「昔々…」みたいなもんかいな。

でも、「永遠」っていうのは、それよりもっとすごくて、「終わりがない、ずーっとずーっと続く」という感じやな。まるで空の星のようにずっと変わらずそこにあるみたいな。ふむふむ、似てるようでちょっと違うんやな。

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