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「時勢」の意味と使い方や例文!「時世」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
時勢

【読み方】
じせい

【意味】
時代の移り変わるいきおい。世のなりゆき。時代の趨勢。

【語源・由来】
時代の趨勢の意。

【類義語】
時流、流行

【対義語】
局面

時勢(じせい)の使い方

健太
男女で差をつけるのは時勢にあわないよね。
ともこ
そうね。男女平等の考え方が主流よね。
健太
じゃあ、この重い荷物をともこちゃんも運んでよ。
ともこ
これは私の細腕では無理よ。

時勢(じせい)の例文

  1. ただ、残酷なのは今の時勢です。自分が謀反人と言われても なぜそうか自分でもわからない時勢です。(シェイクスピア、マクベス)
  2. いまのような文明開化の世が来たのも、そいつは時勢というやつでね。(池波正太郎、幕末新選組)
  3. 時勢を見る目がない彼は経営に向いていない。
  4. この社会で生きていくには、時勢に遅れないようにしなければならない。
  5. わしら軽輩が、徒らに、長上を押し除けるという風説があるが、長幼軽重を論じるべき時代ではない。力のある者が、出て行くべき時勢になってきているのだ。(直木三十五、南国太平記)

「時勢」と「時世」との違いは?

時勢」と同じ読み方の語に「時世(じせい)」があります。

時世」とは、「当今の世の中。時代。」という意味です。

時世」は、時とともに移り変わる世の中をいいます。

対して「時勢」は、時と共に移り変わる時代の勢いをいいます。