虚言の読み方！「きょげん」と「そらごと」正しいのは？

読み方で悩みやすい漢字の一つに、「虚言」があります。

Q「虚言」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか？

次の３択から選んでみて下さい。

虚言の読み方

このページでは、悩みやすい「虚言」の読み方や意味について詳しく解説していきます。

「虚言」の読み方は、「きょげん」？「そらごと」？

虚言の正しい読み方は、「きょげん」「そらごと」どちらなのでしょうか。

漢字から察すると「きょげん」はありそうですが、「そらごと」にも聞き覚えはありそうですね。

「虚」の音読みは「キョ」「コ」、訓読みは表外読みとして「うつ（ける・ろ）」「うろ」「むな（しい）」となります。

一方「言」の音読みは「ゲン」「ゴン」表外読みとして「ギン」、訓読みは「い（う）」「こと」表外読みとして「ことば」となります。

このことから「きょげん」は正しそうですが、「そらごと」はどうなのでしょう。

さて、結論を言ってしまうと、虚言の読み方は「きょげん」「そらごと」のどちらを使っても間違いではありません。

つまり、答えとしては3つ目の「両方とも」ということになります。

※虚言は他にも「きょごん」「むなごと」と読むこともできます。

ただ、実際には虚言は「きょげん」と読むのが一般的となるようです。

「きょげん」は理解できるものの、何故虚言を「そらごと」と読むのでしょうか？

実はこれ、熟字を訓読みにする熟字訓と呼ばれるものです。

訓読みが漢字を日本語として意味が通じるように読ませるように、熟字訓とは熟語に対して日本語の意味が通じる読み方で読ませたものです。

簡単にいってしまえば、一つの熟語に対して訓読みをしているということですね。

他にも今日（きょう）明日（あした）昨日（きのう）等様々な熟字訓があります。

今回の虚言は「きょげん」とも読みますが、これの持つ意味が日本語の「そらごと」と同じだったために、そう読まれるようになりました。

虚言の意味としては、「うそ。他人を欺く（騙す）言葉」となります。

※前述した「きょごん」「むなごと」も同じ意味になります。

虚言は、よく戯言「ざれごと」と混同されることがあるようですね。

虚言を用いた例文としては「嘘ばかりつく彼は虚言症のようだ」等があります。