虚構の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
虚構
【読み方】
きょこう
【意味】
①事実ではないことを事実らしくつくり上げること。つくりごと。
②文芸作品などで、作者の想像力によって、人物・出来事・場面などを現実であるかのように組み立てること。フィクション。仮構。
これは、作者の想像の力で現実っぽく作られた物語やキャラクターのことを言うんやな。実際とはちょっと違うけど、それがまた面白いんやろな。
【語源・由来】
「虚」は「うそ。いつわり。」
「構」は「組み立てる。かまえる。」
【類義語】
架空、空想
【対義語】
事実、現実、フィクション、作り事、創作
虚構(きょこう)の解説
「虚構」という言葉には、2つの意味があるんだ。
1つ目の意味はね、実際には存在しないことや事実を、まるで本当のように見せかけることだよ。たとえば、誰かが自分の話を盛って、実際には経験していないことを経験したかのように話すとき、それは「虚構」っていうことになるんだ。これは、簡単に言うと「つくりごと」っていう意味だね。
2つ目の意味は、文芸作品や映画、ドラマなどで、作者が自分の想像を使って、人や出来事、場面を本当に存在するかのように作り出すことを言うんだ。このときの想像のことを「フィクション」とも呼ぶし、「仮構」とも言うよ。たとえば、映画や小説の中のキャラクターやストーリーが現実には存在しないけど、物語の中では本当にあるかのように描かれている、そういうことを示しているんだ。
だから、「虚構」という言葉は、本当には存在しないものや事実を、実際にあるかのように見せることや、物語の中で作者が想像を使って作品を作ることを表しているんだね。
虚構(きょこう)の使い方
虚構(きょこう)の例文
- 現実と虚構の世界が交錯する。
- アイドルは虚構だ。
- 虚構を見破った。
- これは虚構の物語、フィクションです。
- 事実と虚構を区別する必要がある。
虚構の文学作品などの用例
「虚構」と「嘘」「架空」「虚偽」の違いを解説
「虚構」に似ている語に「嘘(うそ)」「架空(かくう)」「虚偽(きょぎ)」があります。
「虚構」と「嘘」の違いは?
「嘘」は、
①事実でないこと。また、人をだますために言う、事実とは違う言葉。偽 (いつわ) り。
②正しくないこと。誤り。
③適切でないこと。望ましくないこと。
という意味です。
「虚構」も「嘘」も、事実ではないことを事実のように言うことをいいます。
しかし「虚構」は、悪意がなく、物語などを作りあげることをいうのに対し、「嘘」は、人をだますという悪意がある点が違います。
一方、「嘘」は、事実と違うことや、人を欺くために言うこと、誤りを示す言葉として使われるよ。
でも、「嘘」は、ちょっと違うんや。「これ、本当やで~」って言いながら、実は事実ちゃうことを言ったり、人をだましたりすること。要するに、「虚構」は物語の中のことやけど、「嘘」は現実で人を欺いたりすることやな。違いがわかったで!
「虚構」と「架空」の違いは?
「架空」は、
①空中に架け渡すこと。
②根拠のないこと。また、事実に基づかず、想像によってつくりあげること。また、そのさま。
という意味です。
「虚構」も「架空」も、事実ではないことをつくりあげることは同じです。
しかし「虚構」は、事実らしくつくり上げます。
対して「架空」は、事実に基づかず、想像でつくりあげる点が違います。
また、「架空」は、空中に架け渡すという意味がありますが、「虚構」にその意味はありません。
それに対して、「架空」は、実際には存在しないが、あるかのように思わせるものを指す。特に、根拠のないことや想像によって作り出されたものを言うんだ。
対して、「架空」は、実際には存在しないものや場所、例えばファンタジーの世界のようなものを言うんやな。つまり、どっちもホンマにはないものを表してるけど、使われるシチュエーションがちょいと違うんやな。
「虚構」と「虚偽」の違いは?
「虚偽」は、「真実ではないのに、真実のように見せかけること。うそ。いつわり。」という意味です。
「虚構」も「虚偽」も、真実のように見せることは同じです。
しかし「虚構」は、事実ではないことを事実のようにつくりあげることをいいます。
対して「虚偽」は、真実のように見せる嘘をいうので意味が違います。
対照的に、「虚偽」は、真実ではないことを真実のように見せかけることを指す。欺くことや、意図的に事実を歪めることを意味するよ。
それに比べて、「虚偽」は、まぁ、単純に「うそ」や。真実とちゃうことを、ホンマみたいに見せかけて伝えるんや。要するに、真実を歪める意味合いが強いんやな。これはちょっとアカンやつやで。
また、文芸作品などでは、作者の想像を元にして、現実らしいストーリーやキャラクターを作り出すことも指しているよ。