虚像の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
虚像
【読み方】
きょぞう
【意味】
①物体から出た光線が鏡・レンズなどによって発散させられるとき、その発散光線によって、実際に物体があるように結ばれる像。
②実際とは異なる、作られたイメージ。
二つ目の意味は、人が勝手に作ったり思い込んだりしたイメージやな。テレビで見る芸能人が実は全然ちゃう性格やったりするみたいな感じか。なんや、現実とはちゃうんやけど、そう見えたり思われたりするもんのことを指す言葉やな、これは。
【語源・由来】
「虚」は「うわべだけの。実がない。うそ。」
「像」は「すがた。かたち」
【類義語】
幻影、想像
【対義語】
実像、正体、実体、実存
虚像(きょぞう)の解説
「虚像」という言葉は、大きく分けて2つの意味があるんだよ。
まずね、最初の意味は、物理学の世界で使われる言葉なんだ。これはね、物体から出る光が鏡やレンズに当たって反射したり、曲げられたりするとき、その光がいろんな方向に散らばるんだけど、これを「発散する」と言ってね、この発散した光が作り出す像のことを「虚像」と呼ぶんだよ。実際には物体がないけれど、光の散らばり方で、あたかもそこに物体があるように見える現象なんだ。鏡で見る自分の姿みたいにね。
次に、もう一つの意味の「虚像」とは、実際のものや事実とは異なる、人々が持っているイメージや印象を言うんだ。例えば、「マスコミによって作られた虚像」という表現は、マスコミが伝える情報や報道によって、実際とは違うイメージや印象が人々の中に形成されたことを示しているんだよ。
ちなみに、「虚像」とは反対の言葉に「実像」があるよ。実像は、物体から出る光線がレンズや鏡を通るときに集まってできる像のことで、この像は実際に存在している像なんだ。
だから、「虚像」という言葉は、物理的な現象としての見せかけの像や、実際とは異なる人工的に作られたイメージを表しているんだね。
虚像(きょぞう)の使い方
虚像(きょぞう)の例文
- 大岡政談は、後の世の講釈師が作り出した虚像だと言われてます。
- 水戸黄門は日本中を旅したとされているが、ドラマの中だけの虚像だ。
- 政治家の虚像を暴くために記者になった。
- 蜃気楼とは、大気中の温度差によって光が屈折し、遠方の風景が伸びてバーコード状になったり反転して虚像が現れる現象のことをいいます。
- メディアと対立し、週刊誌に虚像を書かれることに苦しんだ日々もあった。
人に対しての「虚像」とは?
物体から出た光がレンズや反射鏡の光学結像系を通過した後、発散光線となって実際には像を結ばず、その光線を逆向きに延長したものが像をつくる場合、これを「虚像」といいます。
しかし、「虚像」は人に対して使うことがあります。
人に対して使う時は、「芸能界の虚像と虚飾を暴く」のように、世間でそう言われるだけで、実在しないもの、実際とは異なる見せかけの姿という意味で使われます。
しかし、この言葉は人に対しても使われることがあってね。例えば「芸能界の虚像と虚飾を暴く」といった表現では、実際には存在しないけれど、世間にはそのように思われている偽りの姿や形態を意味しているんだ。つまり、本当の姿とは異なる、作られたイメージや偽りの姿を指す言い方なんだよ。
けど、人に使うときはちょっと違うんやな。芸能人がテレビとかで見せるきらきらした姿が、実はちゃうっていうような、本物とは違う見せかけを言うんやね。そうやって、テレビや雑誌で見るキレイな世界が実は作られたものやってバラすときに「虚像を暴く」とか言うわけや。つまりは、ほんまのことと違う見せかけのことを、「虚像」っていうんやな。わかりやすいなぁ、これでまた一つ賢くなったで!
もう一つの意味は、実際とは違うけれど、人々によって作り出されたイメージや印象のことを言うんだ。