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「仇敵」の意味と使い方や例文!「きゅうてき」「あだかたき」正しい読み方は?(類義語・対義語)

仇敵の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
仇敵

【読み方】
きゅうてき

一部の辞書では「あだかたき」とも読むと書いてあります。

【意味】
恨みや憎しみをいだいている相手。かたき。

二字熟語の博士
「仇敵」という言葉は、深い恨みや憎しみを持っている相手のことを指すんだよ。

要するに、最も敵視する対象のことを言っているんだ。

助手ねこ
ああ、わかったわかった。それはつまり、ホンマに嫌ってる、恨んでる相手のことやな。

昔からの因縁があるかのような、敵みたいな存在ってことやな。そういう相手とは、うまく付き合うのが難しいやろうな。

【語源・由来】
「仇」は「憎らしい相手。あだ。」
「敵」は「かたき。てき。あだ。戦いの相手。」

【類義語】
仇讐、宿怨、怨敵、敵方

【対義語】
恩人

仇敵(きゅうてき)の解説

カンタン!解説
解説

「仇敵」という言葉は、恨みや憎しみを抱いている相手、つまり「かたき」のことを指す言葉なんだよ。

「かたき」とは、昔からの恨みや過去の何らかの出来事によって、強く憎む相手のことを指すんだ。戦国時代や平安時代のような歴史的背景を持つ日本の歴史では、家同士の争いや個人同士の戦いの中で「かたき」は生まれてきた。そういった時代の物語や歴史の中で、この「仇敵」や「かたき」という言葉はよく使われるんだ。

例えば、「年来の仇敵」という表現を使うと、その相手とは長い間、何らかの確執や対立が続いていることを示すんだ。ここでの「年来」とは、多くの年月を経ても変わらない恨みや憎しみの感情を強調しているんだよ。

また、「さる仇敵ならば一日とて、朕が旗の前に誇らしてはおかなかったものを」〈三国志・吉川英治〉では、その「仇敵」、つまり深く恨んでいる敵が、自分の前で優越感を持って振る舞うことを許せない、という意味が含まれているんだ。この文章は、敵対する相手に一切の隙を見せず、絶えず警戒している様子を表現しているよ。

だから、「仇敵」という言葉は、深く恨んだり、強い敵意を持った相手のことを表しているんだね。

仇敵(きゅうてき)の使い方

ともこ
健太くん。友達があそこにいるわよ。
健太
あれは友達じゃないよ。仇敵だよ。
ともこ
喧嘩したの?
健太
僕の気持ちを知っていたはずなのに、僕が好きな子と付き合い始めたんだ。絶対に許せない。

仇敵(きゅうてき)の例文

例文
  1. 目的達成のために仇敵と手を組む。
  2. 彼らは、刃傷沙汰になってもおかしくないくらいの仇敵なんだ。
  3. 仇敵同士が相まみえた。
  4. 友であったのははるか昔の話、今では仇敵だ。
  5. 仇敵の隠れ家を襲撃する計画を立てる。

仇敵の文学作品などの用例

  1. ・・・「私は、私の仇敵を、ひしと抱擁いたします。息の根を止めて殺してや・・・ 太宰治鬱屈禍

  2. ・・・等しく君の仇敵である。裏切者としての厳酷なる刑罰を待っていた。撃・・・ 太宰治狂言の神

  3. ・・・かもその雑誌社の人が仇敵か何かでもあるみたいに、ひどく憎々し・・・ 太宰治男女同権

「きゅうてき」「あだかたき」正しい読み方は?

仇敵」は一般的に「きゅうてき」と読みます。しかし、一部の辞書では「あだかたき」とも読むと書いてあります。

元々は「あたかたき」と読み、「あだかたき」になって、「きゅうてき」と読むようになりました。

なので、どちらも正しいということになります。

ただ、日常会話では「きゅうてき」と読むことが多いです。

」は訓読みで「あだ・ かたき・ つれあい」、「」は訓読みで「かたき・あだ・ かなう」と読みます。
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