汲々の読み方・意味とは?(語源由来・類義語・対義語)
【二字熟語】
汲々
【読み方】
きゅうきゅう
【意味】
一つのことに一心に努めて、他を顧みないさま。また、あくせくしてゆとりのないさま。
または、バタバタと忙しくてホッとする暇もない状態ってわけや。忙しい人や熱中する人がこんな感じになるんやな。
【語源・由来】
「汲」は「忙しく動き回るさま。」
【類義語】
熱中、夢中、耽溺
【対義語】
綽綽
汲々(きゅうきゅう)の解説
「汲々」という言葉は、人が何かにとても集中しているさまや、非常に忙しく追われるような状態を表す言葉なんだよ。
具体的には、この言葉は、一つのことに一心不乱に取り組んで、他のことを考える暇もない、または、忙しさやプレッシャーに追われて、リラックスする時間がないような状況を指しているんだ。
例えば、「汲々として一生を終える」というのでは、一つの目的や夢に対してずっと集中して、他のことに気を取られることなく生きた、という意味になるんだ。この場合、その人が生涯をかけて何かに情熱を注いできたことを強調しているよ。
また、「自己の勢力を扶植するに汲々たるを知っていたので」〈蘆花・思出の記〉は、自分の地位や権力を増やすために、休むことなく活動していた、という意味になるんだ。この文章の中の「汲々たる」は、その人が目的のために絶えず行動していた、つまり、とても忙しく、自分の時間が持てなかった状態を示しているよ。
だから、「汲々」という言葉は、一つのことに集中しているさまや、忙しく活動している様子を表しているんだね。
汲々(きゅうきゅう)の使い方
汲々(きゅうきゅう)の例文
- 健太くんは、見栄のために生活水準を下げたくないと汲々とする。
- 戦争が勃発し、天然ガスの輸入が困難となったため、各国は代替先探しに汲々とする。
- 自分の利益確保に汲々として、他人と協力できない。
- その道に没頭し、汲々として探求をつづけている。
- ローンを支払う汲々とした日々がようやく終わる。
「汲々とする」とは?
「汲々」を用いた表現の一つに「汲々とする」があります。
「汲々とする」とは、一つのことに集中すること、あくせくすることをいいます。
つまり、一つのことにとても集中している様子や、忙しく動き回ることを表現しているんだ。
あるいは、「今日は本当にバタバタしてて、一息つく暇もないわ~」っていう、めっちゃ忙しい時のことやね。まるで、昼夜問わず働きまくる人みたいやな。
【例文】
- 彼は自己保身に汲々としている。
- 彼は金儲けに汲々としているが、何でそんなに金が必要なんだ。
- 健太くんは、勢力扶植に汲々とする。