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「覚醒」の意味と使い方や例文!「目覚め」との違いは?(類義語・対義語)

覚醒の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
覚醒

【読み方】
かくせい

【意味】
①目を覚ますこと。目が覚めること。
②迷いからさめ、過ちに気づくこと。

二字熟語の博士
「覚醒」という言葉は、2つの意味を持っているんだよ。1つ目は、文字通り、目を開けて覚めること、つまり目が覚める瞬間を指す。

2つ目は、自分がしていた間違いや迷いに気づき、それを正そうとする意識の変化を表している。

助手ねこ
ああ、なるほどな。1つ目は単純に、ぐっすり寝てた状態から目覚めることやな。

2つ目は、ちょっと深い意味で、自分の過ちや間違いに「あれ、これはあかんかったな」と気づく瞬間やね。ようするに、気づきや自覚を得る感じのことを言うんやな。

【語源・由来】
「覚」は「眠りから目ざめる。」
「醒」は「酔いや眠りからさめる。」

【類義語】
目覚まし

【対義語】
夢中、魅惑、幻惑、眩惑、催眠、麻痺、失神、昏迷

覚醒(かくせい)の解説

カンタン!解説
解説

「覚醒」という言葉は、何かから目を覚まし、気づく瞬間や状態を指す言葉なんだよ。

1つ目の意味は、文字通り、目を覚ますこと、つまり、寝ている状態や無意識の状態から目が覚めることを意味しているんだ。例えば、深い眠りや昏睡状態から目を覚ます時を指して「覚醒する」と言うことができるよ。「昏睡状態から覚醒する」では、深い眠りや意識を失った状態から目を覚ますことを示しているね。

2つ目の意味は、心や意識の覚醒を指しているんだ。迷いや誤解、間違った考えなどから気づき、正しい方向へ向かうことを指すよ。たとえば、長い間迷走していた人が、その過ちや誤った考えに気づき、正しい道を見つける時に「覚醒した」と言うことができるんだよ。「魔境から今漸く覚醒した人のような眼を放って」〈漱石・明暗〉では、迷いや混乱からようやく目を覚ました人が、新しい気づきや理解を持っていることを表現しているね。

だから、「覚醒」という言葉は、物理的に目を覚ますことや、心や意識の変化、気づきを持つ瞬間や状態を表しているんだね。

覚醒(かくせい)の使い方

健太
ともこちゃん。晩ご飯を食べないの?
ともこ
晩ご飯を食べないことで、胃腸を休めることができるんだって。
健太
脳が空腹を感じると、身体は寝ているのに脳は覚醒して疲れちゃうらしいよ。
ともこ
胃腸にはいいけど脳には良くないのね。

覚醒(かくせい)の例文

例文
  1. 昏睡状態から覚醒する。
  2. 麻酔から覚醒した。
  3. 覚醒剤取締法違反で逮捕される。
  4. 日の光を浴びて完全に覚醒した。
  5. 健太くんは、毎朝、覚醒までに時間がかかる。

覚醒の文学作品などの用例

  1. ・・・ともにふたたび急劇に覚醒したり。我ら十七名の会員はこの問答の真な・・・ 芥川竜之介河童

  2. ・・・容な態度から、多少の覚醒はしだしてきて、代弁者にすぎないとの自覚・・・ 有島武郎宣言一つ

  3. ・・・心の上にはっきりした覚醒を齎すけれども、それがこの儘済んだら、世・・・ 小川未明愛に就ての問題

「覚醒」と「目覚め」の違いを解説

覚醒」に似ている語に「目覚め(めざめ)」があります。

目覚め」は、
①眠りから覚めること。
②ひそんでいたものが働きだすこと。
③本心に立ち返ること。

という意味です。

目覚め」も「覚醒」も、目を覚ます、迷いからさめることをいいます。

しかし、「目覚め」は、意識などはまだはっきりしていない状態をいいます。

対して「覚醒」は、意識がはっきりしている状態をいいます。

また、「目覚め」は、迷いからさめて本心に立ち返ることをいいますが、「覚醒」は、迷いからさめて、過ちに気付くことをいいます。

二字熟語の博士
「覚醒」と「目覚め」、これらの言葉は似ているが、意味の中心が少し異なるんだよ。「覚醒」は、一つ目の意味として、眠りから目を覚ますこと、つまり目が覚めることを指す。そして、もう一つの意味では、迷いや過ちから目覚め、その誤りに気づくことを指している。

一方で、「目覚め」は、最も基本的な意味として眠りから覚めることを示す。さらに、ひそんでいた能力や可能性が動き出すことや、人が本心や真理に気づくことも表現するんだ。

助手ねこ
そやね。「覚醒」っていうのは、目を覚ますだけやなく、間違いや誤解に気づく、そういう深い目覚めの感じもあるんやな。ちょっと、ドラマとかでの「彼の覚醒」みたいな、人が大きく変わる瞬間とかに使われるんやろ。

「目覚め」はもっとシンプルに、寝てたら目を覚ました、っていうのや、何かの能力や気持ちが動き出すことを言うんやな。例えば、久しぶりに昔の趣味を再開した時の「趣味の目覚め」みたいな感じで使われるかもしれへんな。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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