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「奈辺」の意味と使い方や例文!「那辺」との違いは?(語源由来・類義語)

【二字熟語】
奈辺

「那辺」とも書く。
【読み方】
なへん

【意味】
不定称の指示代名詞。どのあたり。どのへん。どこ。

【語源・由来】
「奈」は「いかん。いかんせん。いかんぞ。なんぞ。疑問・反語の助字。」[類]那(ナ)。
「辺」は「ある物を中心としてその付近。あたり。」

【類義語】
どの辺、どこ

奈辺(なへん)の使い方

健太
先生が、定期テストを無くした意図は奈辺にありや。
ともこ
代わりに小テストを増やすことで、分からないことを早期解決することができるわ。
健太
それだけ?
ともこ
定期テストの前にしか勉強しない健太くんのような生徒が減って、常に勉強するようになるわ。大きなメリットしょう?

奈辺(なへん)の例文

  1. あの経営者の思惑は奈辺にありや。
  2. 吾人既に彼が時勢を見、既に彼が境遇を見る、彼が如何なる人物にして、彼が雄志の奈辺に向へるかは、吾人の解説を待つて之を知らざる也。(芥川龍之介、木曽義仲論)
  3. がらくたしかない蔵に、彼が、夜忍びこもうとした意図は奈辺にあったか知る由もない。
  4. 王様のご真意が奈辺にあるか計りかねた。
  5. 根本原因の奈辺にあるかを明らかにしなければならない。

「奈辺」と「那辺」の違いは?

奈辺」とは、「那辺」とも書きます。

那辺」の「」は、「どこ。どれ。なんぞ。いかんぞ。疑問・反語の助字。」という意味があり、 「何」や「奈」の類義語です。

なので「那辺」も「奈辺」も同じ意味です。