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「厚誼」の意味と使い方や例文!「ご厚誼」と「ご交誼」の違いは?(類義語)

厚誼の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
厚誼

【読み方】
こうぎ

【意味】
心からの親しいつきあい。手厚い親切。

二字熟語の博士
「厚誼」という言葉はね、心からの深い親しみを示しているんだよ。

これは、ただ表面的に仲がいいというだけではなく、心からの思いやりや手厚い親切を交わし合う、とても深いつながりを表しているんだ。

助手ねこ
なるほどな~、「厚誼」ってのは、ただの知り合いや友達ってレベルじゃなくて、もっと心からのええ関係やな。

心の底から出てくるような親切や、お互いに本気で思いあってる深~い絆のことを言うんやな。手を抜かずに、しっかりと相手のことを考える、そんな真心がある付き合いってわけやね。

【語源・由来】
「厚」は「厚い。」
「誼」は「よしみ。親しみ。」

【類義語】
愛顧、厚情、好誼、高誼、高配、温情

厚誼(こうぎ)の解説

カンタン!解説
解説

「厚誼」という言葉はね、心からのとても親しい付き合いをすることや、人に対してとっても親切にすることを意味しているんだよ。

たとえばね、「永年の御厚誼を感謝します」というのは、長い間、とても親しい関係でいてくれて、たくさんの優しさをもらったことに、心からありがとうと感謝の気持ちを伝える言葉なんだ。つまり、長い時間をかけて誰かが示してくれた深い友情や親切に、本当に感謝しているということを表しているんだよ。

また、「御厚誼を賜る」というのは、誰かが示してくれる親切や支援をただ受け取るだけでなく、その親切を大切にし、感謝する心を持っていることを示しているよ。ここでの「賜る」は、ただもらうというよりも、ありがたく受け取る、というニュアンスがあって、つまり、相手の親切に対して、深い感謝の気持ちや尊敬の念を持っているっていうことなんだ。

だから、「厚誼」という言葉は、人と人との間に生まれる深い絆や、心からの親切を大切にする気持ちを表しているんだね。

厚誼(こうぎ)の使い方

ともこ
健太くんがデパートで買い物だなんて珍しいわね。
健太
うん。空手の師匠から受けた厚誼に厚く謝意を伝えたいと思ってね。
ともこ
それはいいわね。この分厚いハムなんてどう?
健太
師匠はハムが好きなんだ。これにしよう。

厚誼(こうぎ)の例文

例文
  1. 永年の御厚誼を感謝します。
  2. 格別のご厚誼を感謝いたします。
  3. 明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます。
  4. 在職中ご厚誼を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。
  5. 末永くご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。

厚誼の文学作品などの用例

  1. ・・・は草葉の陰から諸君の厚誼を謝して居るよ。去る者は日々に疎しといっ・・・ 正岡子規

「ご厚誼」と「ご交誼」の違いは?

厚誼」はよく「ご厚誼」という形で使われます。

その「ご厚誼」に似た言葉に「ご交誼(こうぎ)」があります。

ご交誼」は、交際のよしみ。親しいまじわり。友誼。(例:交誼を結ぶ。)

という意味です。

ご厚誼」と「ご交誼」ともに、親しい付き合いをいう語ですが、「ご交誼」には「友誼(ゆうぎ)」という意味が含まれます。「友誼」は友情のことで、「ご厚誼」には友情の意味が含まれないことが異なります。

また、「ご厚誼」「ご交誼」はともに、敬意を表す接頭語「」が付いていますが、

ご厚誼」・・・目上の人に対して使う。
ご交誼」・・・対等な立場の人に対して使う。目上の人に対しては使わない。

という違いもあります。

ご交誼」には友情という意味が含まれるため、目上の人に対しては使われません。

ご厚誼」は目上の人、「ご交誼」は対等の立場の人に対して使われます。注意して使い分けましょう。