【二字熟語】
内省
【読み方】
ないせい
【意味】
①自分の考えや行動などを深くかえりみること。反省。
②「内観 (ないかん) 」に同じ。
【語源・由来】
「内」は「ある範囲のうちがわ。」
「省」は「かえりみる。振り返って考える。」
【類義語】
自省、反省
内省(ないせい)の使い方
健太くん。毎日日記を書いているの?
日記に書き留めることで、常に内省を怠らなようにしているんだ。
自分を磨くために努力をしてるのね。
人間、努力をやめたら落ちていくだけだからね。
内省(ないせい)の例文
- 私は私の思想をすべて私の直観と内省との上に築くことを余儀なくされた。(柳宗悦、工芸の道)
- 読経は、内省と気づきのための大切な時間です。
- 内省して、自分の悪い部分と向き合う必要がある。
- 社会的、物質的安定は人々に自らを内省する余裕と自信とを与えた。(シェイクスピア、リア王)
- 今日のお茶人という者に内省はないというのは野暮である。(北大路魯山人、現代茶人批判)
「内省的」とは?
「内省」を用いた表現の一つに「内省的(ないせいてき)」があります。
「内省的」の「的」は、 名詞に付いて、形容動詞の語幹をつくり、そのような性質をもったものという意味で使われます。
「内省的」とは、自身の心の内側をよく省みるような性格や性質をいいます。
【例文】
- 彼の作風は、内省的かつ悲観的な詩だ。
- ロックな曲調が多かったが、晩年は内省的な曲が多くなった。
- 此の絶望は、余りに内省的な彼の上に奇妙な形となって顕れた。(中島敦、光と風と夢)