【二字熟語】
尚更
【読み方】
なおさら
【意味】
物事の程度が前よりいっそう進むさま。ますます。いちだんと。
【語源・由来】
「尚」は「まだ。なお。」
「更」は「さら。」
【類義語】
まして
尚更(なおさら)の使い方
健太くん。そのドアを開けてはいけないと言ったでしょう。
開けてはいけないと言われると、尚更開けたくなるよね。
鶴の恩返しの時代から成長していないわね。
人間の本質は簡単には変わらないよ。
尚更(なおさら)の例文
- 普段でも早起きはつらいのに、冬の朝は尚更つらい。
- 健太くんが入ると、尚更話がややこしくなるからやめてほしい。
- 会社に行くのは嫌だが、無職になるのは尚更嫌だ。
- 海外に行ったら、尚更の事、スリに注意するんだね。
- 出来が悪い子ほどかわいいというが、欠点があるから尚更かわいい。
「尚更」と「殊更」の違いは?
「尚更」に似ている語に「殊更(ことさら)」があります。
「殊更」とは、
1⃣[名・形動]
①考えがあってわざとすること。また、そのさま。故意。
②格別なさま。
2⃣[副]
①わざわざ。
②特に際立って。とりわけ。格別。
という意味です。
「尚更」は、何か条件が加わって、物事の程度が前よりいっそう進むさまをいう語です。
対して「殊更」は、そこまでする必要はないのに、意図するところがあってそうすることをいいます。