読み方で悩みやすい漢字の一つに、「覚書」があります。
Q「覚書」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
覚書の読み方
- 「おぼえがき」
- 「かくしょ」
- 「おぼえがき」と「かくしょ」両方とも
このページでは、悩みやすい「覚書」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「覚書」の読み方は、「おぼえがき」?「かくしょ」?
覚書の正しい読み方は「おぼえがき」「かくしょ」どちらなのでしょうか?
漢字から察すると「かくしょ」の気もしますが、「おぼえがき」にも聞き覚えはありそうですね。
「覚」の音読みは「カク」表外読みとして「コウ」、訓読みは「おぼ(える)」「さ(ます・める)」表外読として「さと(り・る)」となります。
一方「書」の音読みは「ショ」、訓読みは「か(く)」表外読みとして「ふみ」となります。
このことから「おぼえがき」も「かくしょ」のどちらも正しそうですが、どうなのでしょう。
さて、結論を言ってしまうと、覚書の読み方は「おぼえがき」が正しく、「かくしょ」は間違いです。
つまり、答えとしては1つ目の「おぼえがき」ということになります。
覚書を「おぼえかき」ではなく「おぼえがき」と読むのは連濁によるものです。
覚・書のように2つの語が結びついて1語となる場合に、発音のしやすさから後ろにつく語の語頭が濁音化するのが連濁です。
他にも「鼻(はな)+声(こえ)で鼻声(はなごえ)」や「花(はな)+火(ひ)で花火(はなび)」などもあります。
ただし、連濁には一定のルールがありますので、必ずしも連濁になるわけではありません。
「覚書」の意味
覚書とは、「忘れないように書き留めておく文書。メモ。備忘録」「略式契約文書」の意味になります。
覚書を使った例文としては、「念のため、覚書を交わす」などがあります。
まとめ
- 覚書の読み方は「おぼえがき」が正しい。
- 覚書を「かくしょ」と読むのは間違い。
- 覚書とは「忘れないように書き留めておく文書」「略式契約文書」の意である。