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「陋習」の意味と使い方や例文!「旧来の陋習」とは?(類義語)

【二字熟語】
陋習

【読み方】
ろうしゅう

【意味】
いやしい習慣。悪い習慣。

【語源・由来】
「陋」は「心が狭く卑しい。」
「習」は「ならい。ならわし。しきたり。」

【類義語】
悪風、悪習、悪弊、弊習

陋習(ろうしゅう)の使い方

健太
芸能人が事務所から独立してしばらくは、ペナルティとして仕事がもらえないという陋習があるんだって。
ともこ
打ち破るべき陋習よね。
健太
売れるまで育てたのに、育て上げた途端そっぽを向かれてしまう事務所の気持ちも分かるけどね。
ともこ
話し合いで円満解決できたら一番いいわよね。

陋習(ろうしゅう)の例文

  1. 丙午の年に生まれると縁起が悪いという考えは、旧来の陋習だ。
  2. 私たち令和生まれは、旧来の陋習には束縛されない。
  3. 日本には、官尊民卑の陋習と呼ばれる旧来の悪習があった。
  4. 陋習を守り続けるこの村に明るい未来はない。
  5. 陋習を煩わしいと考える人は案外多い。

「旧来の陋習」とは?

陋習」を用いた表現の一つに「旧来の陋習」があります。

旧来の陋習」とは、昔からの悪い習慣という意味です。

明治天皇が、明治元年三月十四日に発した五箇条の御誓文は、昭和二十一年、戦後における国家目標として改めて掲げられました。

その際、昭和天皇が「新日本建設に関する詔書」を発し、国民に対して述べた言葉に「旧来の陋習」があります。

「茲に新年を迎ふ。顧みれば明治天皇、明治の初、国是として五箇条の御誓文を下し給えり。叡旨公明正大、又何をか加へん。朕は茲に誓を新たにして国運を開かんと欲す。須らく此の御趣旨に則り、旧来の陋習を去り、民意を暢達し、官民挙げて平和主義に徹し、教養豊に文化を築き、以て民生の向上を図り、新日本を建設すべし。」