読み方で悩みやすい漢字の一つに、「月代」があります。
Q「月代」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
- 「さかやき」
- 「つきしろ」
- 「さかやき」と「つきしろ」両方とも
このページでは、悩みやすい「月代」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「月代」の読み方は、「さかやき」?「つきしろ」?
月代の正しい読み方は、「さかやき」「つきしろ」どちらなのでしょうか。
漢字から察すると「つきしろ」の気もしますが、「さかやき」にも聞き覚えがありそうですね。
「月」の音読みは「ガツ」「ゲツ」、訓読みは「つき」となります。
一方「代」の音読みは「タイ」「ダイ」、訓読みは「か(える・わる)」「よ」「しろ」となります。
このことから「つきしろ」は正しそうですが「さかやき」はどうなのでしょう。
結論を言ってしまうと、月代の読み方は「さかやき」「つきしろ」どちらも間違いではありません。
つまり、答えとしては3つ目の「両方とも」ということになります。
ただし、「さかやき」と「つきしろ」それぞれで読む場合に、一部意味が異なります。
さて「つきしろ」は理解できるものの、何故月代を「さかやき」と読むのでしょうか?
実はこれ、熟字を訓読みにする熟字訓と呼ばれるものです。
訓読みが漢字を日本語として意味が通じるように読ませるように、熟字訓とは熟語に対して日本語の意味が通じる読み方で読ませたものです。
簡単にいってしまえば、一つの熟語に対して訓読みをしているということですね。
他にも今日(きょう)明日(あした)昨日(きのう)等様々な熟字訓があります。
「月代」の意味は、「さかやき」と「つきしろ」で違う!
月代の意味としては「さかやき」と「つきしろ」で一部意味が異なります。
まず「さかやき」ですが、「男性の額髪を頭の中央にかけて半月形に剃り落としたもの」の意味となります。
時代劇でよく見る髪形ですね。
一方「つきしろ」の場合には、「さかやき」と同じ意味も持ちますが、それ以外に「月。月が出る頃に空が白んで見えること」の意味が加わります。
月代を使った例文として「月代(さかやき)を剃る」「美しい月代(つきしろ)の空」などがあります。
まとめ
- 月代の読み方は「さかやき」「つきしろ」どちらも正しい。
- 「さかやき」「つきしろ」で意味が異なる。
- 「さかやき」は「男性の額髪を頭の中央にかけて半月形に剃り落としたもの」の意である。
- 「つきしろ」は「さかやき」の意に「月。月が出る頃に空が白んで見えること」の意が加わる。