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「錯覚」の意味と使い方や例文!「幻覚」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
錯覚

【読み方】
さっかく

【意味】
①思い違い。勘違い。
②心理学で、刺激または対象の客観的事実を違ったものに知覚すること。→幻覚

【語源・由来】
「錯」は「まちがえる。あやまる。」
「覚」は「外から来るものに触れて意識が起こる。意識。」

【類義語】
幻覚、眩惑、幻想

【対義語】
真実、現実

錯覚(さっかく)の使い方

健太
ともこちゃんは僕が好きでしょ?
ともこ
好きなわけないじゃない。
健太
僕に対して優しかったから、僕のことが好きなんだと錯覚しちゃったよ。
ともこ
私は、みんなに対して優しいのよ。

錯覚(さっかく)の例文

  1. お化けかと思ったら目の錯覚だったようだ。
  2. 手前のケーキのほうが大きいと思ったが錯覚だった。
  3. 一瞬、自分がアメリカにいるかのような錯覚に陥った。
  4. 地面が揺れているかのような錯覚にとらわれた。
  5. 赤色は暖かいように錯覚する。

「錯覚」と「幻覚」の違いは?

錯覚」に似ている語に「幻覚(げんかく)」があります。

幻覚」とは、「実際に感覚的刺激や対象がないのに、あるように知覚すること。幻視・幻聴など。」という意味です。

錯覚」も「幻覚」も、心理学的には、刺激または対象の客観的事実を違ったものに知覚することをいいます。

しかし、認知症患者の方によく見られる「幻覚」は、実際にないものに対し、あるように知覚することをいいます。

もう亡くなられた方が見え、本人以外からすると誰もいない方向に向かって話しかけるなどの言動が見られることがあります。

これを「幻視」とい、レビー小体型認知症の方に多い「幻覚」の症状のひとつです。

幻覚」には、「幻視」だけでなく、「幻聴」「幻触」「幻臭」「幻味」などがあります。

また、レビー小体型認知症の方は、「錯覚」で、天上のシミを人と見間違え、じっと見つめる人がいると思い込みおびえることがあります。

認知症患者に関する「幻覚」と「錯覚」の違いは、感覚機能が正常かどうか、知覚する対象が存在するかどうかです。