折檻(せっかん)の意味とは?(類義語)
【二字熟語】
折檻
【読み方】
せっかん
【意味】
①厳しくしかったり、こらしめの体刑を加えたりすること。
②強くいさめること。厳しく諫言 (かんげん) すること。
【類義語】
お仕置き
折檻(せっかん)の故事
【故事】
漢(かん)の国の皇帝の成帝(せいてい)のとき、朱雲(しゅうん)という家臣が上役の悪だくみを知り、成帝(せいてい)に何とかするようにといさめた。成帝(せいてい)はたいへん怒り、朱雲(しゅうん)を御殿(ごてん)から引きずりおろそうとした。朱雲(しゅうん)は、欄檻(らんかん…てすり)につかまって必死に訴えた。欄檻(らんかん)は折れ、地面に落とされても朱雲(しゅうん)は訴え続けたことから、この語ができた。(漢書)
「折檻」の由来は、中国の漢の国の皇帝、成帝の時代の出来事に関連しているんだ。
昔々、中国の皇帝の時代に、「朱雲」という人がいてね、この人が自分の上司の悪い計画を知っちゃったんだ。それを皇帝に報告しようとしたんだけど、その皇帝はすごく怒って、朱雲をお城から追い出そうとしたんだよ。
でも、朱雲は逃げ場所を探して、手すり(これを漢字で「欄檻」というんだよ)にしっかりとつかまったんだ。でもその手すりは折れてしまって、朱雲は地面に落ちてしまった。でも彼はあきらめず、皇帝に訴え続けたんだ。
そしてその後、「折檻」っていう言葉が生まれたんだって。それは「手すりが折れてもあきらめずに正しいことを言い続ける」っていう意味があるんだよ。
折檻(せっかん)の使い方
折檻(せっかん)の例文
- 言うことを聞かない子供をきびしく折檻する。
- それは折檻を超えた虐待だ。
- 昨今では、しつけのためとはいえ折檻は許されないという風潮です。
- 生徒に折檻したことが問題になった。
- 看護師の患者への折檻が明るみに出る。
「折檻」と「お仕置き」の違いは?
「折檻」に似ている語に「お仕置き(おしおき)」があります。
「お仕置き」は、
①こらしめのために罰すること。特に、子供などに体罰を加えてしかること。
②江戸時代、刑罰に処すること。特に死刑にすること。また、その処罰。
という意味です。
「折檻」も「お仕置き」も、「体罰を与えること。また、その体罰。」をいいます。
「折檻」は、必要以上に体罰を加えることをいい、「お仕置き」より陰惨なニュアンスです。
また、「お仕置き」は主に話し言葉で使われます。
1つ目の意味は、子供や部下を厳しく叱ったり、時には体罰を加えたりすることを指す。たとえば、「先生が生徒を折檻する」のように使うことができる。