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「折衝」の意味と使い方や例文!「交渉」との違いは?(類義語)

【二字熟語】
折衝

【読み方】
せっしょう

【意味】
外交その他の交渉での談判またはかけひき。利害の異なる相手と問題を解決するために話し合うこと。

【語源・由来】
「詩経」(大雅、懸、伝)敵の衝いて来るほこさきをくじきとめる意から。

【類義語】
交渉、談判

折衝(せっしょう)の使い方

健太
文化祭で飲食店をやりたいんだけど、役所の許可が下りないんだ。
ともこ
食中毒が発生したら大変だもんね。
健太
衛生面を気を付けるからって、役所と折衝してほしいんだ。
ともこ
しょうがないなあ。生徒会長である私の出番ね。

折衝(せっしょう)の例文

  1. 財務省と予算問題を折衝する。
  2. 敵と休戦の折衝を開始する。
  3. 経営側と折衝中です。
  4. 労働時間について折衝が行われている。
  5. その件について社長と折衝した。

「折衝」と「交渉」の違いは?

折衝」に似た言葉に「交渉」があります。

交渉」は、
①相手と取り決めるために話し合うこと。かけあい。談判。
②かかりあい。関係。

という意味です。

折衝」と「交渉」には

折衝」・・・会社と組合・国家と国家というように、公の取引に対して使う。利害が異なる。(基本的に、個人と個人、個人と団体の取引に関しては使わない。)

交渉」・・・個人と個人の話し合いなど幅広く日常で使われ、利害が一致する場合と異なる場合がある。

という違いがあります。

折衝」は、主にビジネスの場面で使われ、ある目的を達成するために利害が異なる相手と話し合って、有利に事が運ぶように合意点を探ることをいいます。「交渉」は日常会話でも使われ、お互いが納得することを目標に話し合うことをいいます。