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「推察」の意味と使い方や例文!「推測」「考察」との違いは?(類義語)

【二字熟語】
推察

【読み方】
すいさつ

【意味】
事情や相手の心中をおしはかること。推量。

【語源・由来】
「推」は「おしはかる。たずねもとめる。」
「察」は「おしはかる。思いやる。」

【類義語】
推量、推測、推定

推察(すいさつ)の使い方

ともこ
健太くん。ふられたのね。
健太
よく分かるね。
ともこ
健太くんの様子を見れば、心の中を推察することができるわ。
健太
推察できるなら、今はそっとしておいて。

推察(すいさつ)の例文

  1. 遺族の心中を推察し取材を控える。
  2. 推察に難くない。
  3. 推察の通りです。
  4. 健太くんの推察によれば、ともこちゃんが容疑者ということだ。
  5. ともこちゃんの表情から怒っているのだと推察した。

「推察」と「推測」「考察」との違いは?

推察」に似た言葉に「推測」「考察」があります。

「推察」と「推測」の違い

推測」は、「ある事柄に基づいておしはかること」という意味です。(例:原因を推測する。)

推測」は得られた情報・知識に基づいて、物事の性質・状態・なりゆきなどをおしはかることをいいます。

推察」と「推測」はおしはかるという意味で同じですが、「推測」は「現在分かっている情報・知識に基づく」ことをいい、「情報・知識がない中でおしはかる」というニュアンスの「推察」とは異なります。

「推察」と「考察」の違い

考察」は「物事を明らかにするためによく調べて考えること」という意味です。(例:若者文化について考察する。)

推察」と「」の違いは、「考察」が「物事を明らかにすること」という意味であるのに対し、 「推察」 は心中をおしはかるという、人を思いやる意味がある点が異なります。