読み方で悩みやすい漢字の一つに、「信楽」があります。
Q「信楽」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
- 「しがらき」
- 「しんぎょう」
- 「しがらき」と「しんぎょう」両方とも
このページでは、悩みやすい「信楽」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「信楽」の読み方は、「しがらき」?「しんぎょう」?
信楽の正しい読み方は、「しがらき」「しんぎょう」どちらなのでしょうか。
「信」の音読みは「シン」、訓読みは表外読みとして「たよ(り)」「まか(せる)」「まこと」となります。
一方「楽」の音読みは「ガク」「ラク」表外読みとして「ギョウ」「ゴウ」、訓読みは「たの(しい・しむ)」表外読みとして「かな(でる)」「この(む)」となります。
このことから「しんぎょう」は正しそうですが「しがらき」はどうなのでしょう。
結論を言ってしまうと、信楽の読み方は「しがらき」「しんぎょう」どちらも間違いではありません。
つまり、答えとしては3つ目の「両方とも」ということになります。
ただし、「しがらき」と「しんぎょう」それぞれで読む場合に、意味が異なります。
さて「しんぎょう」は理解できるものの、何故信楽を「しがらき」と読むのでしょうか?
実はこれ、熟字を訓読みにする熟字訓と呼ばれるものです。
訓読みが漢字を日本語として意味が通じるように読ませるように、熟字訓とは熟語に対して日本語の意味が通じる読み方で読ませたものです。
簡単にいってしまえば、一つの熟語に対して訓読みをしているということですね。
他にも今日(きょう)明日(あした)昨日(きのう)等様々な熟字訓があります。
「信楽」の意味は、「しがらき」と「しんぎょう」で違う!
信楽を「しがらき」と「しんぎょう」で読む場合に、それぞれ意味が異なります。
まず「しがらき」ですが、「滋賀県甲賀市に存在する地名」「信楽焼の略称」の意味となります。
一方「しんぎょう」の場合には、「(仏教用語)教えを信じ願うこと」の意味となります。
このように「しがらき」と「しんぎょう」では意味が異なるのですね。
信楽を使った例文として「土産に信楽焼(しがらきやき)を買った」「信楽(しんぎょう)は三信の一つだ」などがあります。
まとめ
- 信楽の読み方は「しがらき」「しんぎょう」どちらも正しい。
- 「しがらき」「しんぎょう」で意味が異なる。
- 「しがらき」は「滋賀県甲賀市に存在する地名」「信楽焼の略称」の意である。
- 「しんぎょう」は「教えを信じ願うこと」の意である。