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煙管の読み方!「きせる」と「えんかん」正しいのは?

煙管の読み方

読み方で悩みやすい漢字の一つに、「煙管」があります。

問題

Q「煙管」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?

次の3択から選んでみて下さい。

煙管の読み方
  1. 「きせる」
  2. 「えんかん」
  3. 「きせる」と「えんかん」両方とも

 

このページでは、悩みやすい「煙管」の読み方や意味について詳しく解説していきます。

「煙管」の読み方は、「きせる」?「えんかん」?

読み方

煙管の正しい読み方は、「きせる」「えんかん」どちらなのでしょうか。どちらも聞いたことがあるかもしれませんね。

「煙」の音読みには「エン」、訓読みには「けむ(る)」などがあり、「管」の音読みには「カン」、訓読みには「くだ」などがあり、「きせ」や「る」の読み方はありません。

しかし、煙管の読み方は「きせる」「えんかん」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。

正解は、③の「きせる」と「えんかん」の両方です。

広辞苑には「きせる」「えんかん」の両方の項目があります。ただし、「きせる」の漢字の欄には「khsier カンボジア・煙管」とあり、カンボジア語の「管」を語源としている説とポルトガル語の「吸う」を語源としている説があることが記されています。

また、「きせる」と読む場合と「えんかん」と読む場合では、少し意味が違ってきます。

「煙管」の意味は、「きせる」と「えんかん」で違う!

意味

「煙」には「けむり」「すす」「たばこ」などの意味があります。一方、「管」には「くだ」「空中の細いつつ」や「ふえ」などの意味があります。

煙管(きせる)の意味は「刻みタバコを詰めて火を点け、その煙を吸う道具」「キセル乗りの略」です。
一方、煙管(えんかん)の意味は「きせる」「ボイラーの火気を通過させる管」です。

煙管を用いた例文には「煙管に火を点ける」「煙管(きせる)乗車は許されない不正行為だ」があります。

まとめ

まとめ
  • 煙管の読み方は、「きせる」「えんかん」のどちらも正しい。
  • 煙管(きせる)は「刻みタバコを吸う道具」「キセル乗りの略」を意味する。
  • 煙管(えんかん)は「きせる」「ボイラーの火気を通過させる管」を意味する。