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「執拗」の意味と使い方や例文!「しつこい」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
執拗

【読み方】
しつよう

【意味】
①しつこいさま。
②自分の意見にいつまでもこだわりつづけるさま。えこじ。がんこ。

【語源・由来】
「執」は「とりついて離れない。」
「拗」は「すなおでない。すねる。」

【類義語】
粘着、固執、執心

【対義語】
淡白、澹漠

執拗(しつよう)の使い方

健太
執拗に勧誘の電話がかかってくるんだ。
ともこ
絶対悪徳商法ね。
健太
どうすればいいのかな?
ともこ
その電話番号だけ着信拒否にすればいいのよ。

執拗(しつよう)の例文

  1. 執拗に食い下がる。
  2. 潔癖症の健太くんは、執拗に手を洗う。
  3. 執拗に自説を主張する。
  4. 執拗につきまとう行為はストーカーですよ。
  5. 自殺した生徒は、執拗な嫌がらせを受けていたようだ。

「執拗」と「しつこい」の違いは?

執拗」に似ている語に「しつこい」があります。

しつこい」は、
①色・味・においなどが濃厚すぎて、後に残る感じである。くどい。
②物事にこだわって煩わしい感じである。また、つきまとってうるさい。執念深い。

という意味です。

執拗」も「しつこい」も、簡単に引き下がらず、ねばり強いという意味です。

しかし「しつこい」は、色・味・においなどが濃厚すぎてくどいという意味で使う点が「執拗」と違います。

また「しつこい」は、悪い意味で使われますが、「執拗」は、「ぶら下がり会見で執拗に食い下がる」のように、必ずしも悪い評価を伴うわけではない点が違います。