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「従容」の意味と使い方や例文!「従容として迫らず」とは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
従容

「縦容」とも書く。

【読み方】
しょうよう

【意味】
ゆったりと落ち着いているさま。危急の場合にも、慌てて騒いだり焦ったりしないさま。

【語源・由来】
「従」は「ゆったりする。」
「容」は「ゆとりがある。」

【類義語】
沈着、冷静

【対義語】
興奮、動揺

従容(しょうよう)の使い方

健太
どうしょう。どうしよう。
ともこ
健太くん。従容たる態度を取り戻して。
健太
従容たる態度ってどんなのか忘れるくらい、どうしたらいいかわからないよ。
ともこ
それは余程の緊急事態ね。

従容(しょうよう)の例文

  1. 彼女は自分の死期を悟っていたようで、従容として死に就いた。
  2. 怒鳴り散らすクレーマーを相手に従容とした態度で対応した。
  3. 従容自若として懐中から紙を取り出して、「後日のために一礼を立て置きたい、筆はないか」(中山介山、大菩薩峠、壬生と島原の巻)
  4. 従容録とは、古代中国、元代の仏書である。
  5. 従容とした態度で運命を受け入れる決意を固めた。

「従容として迫らず」とは?

従容」を用いた慣用句に「従容として迫らず(しょうようとしてせまらず)」があります。

従容として迫らず」とは、ゆったり落ち着いた態度であわてないさまをいいます。

「従容不迫」(しょうようふはく)ともいいます。

【例文】
・普段から防災訓練をしていたので、従容として迫らず、冷静かつ迅速に避難することができました。
・ともこちゃんは、どんな事態にも動じず従容として迫らずだ。
・落ち着きがない健太くんは、従容として迫らずといったともこちゃんの姿勢を見習うべきだ。