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「下火」の意味と使い方や例文!「下火傾向」とは?(語源由来・類義語・対義語)

【二字熟語】
下火

【読み方】
したび

【意味】
①火勢が衰えること。
②盛んだった物事の勢いがだんだん衰えてくること。
③オーブンなどで下から当てる火。
④茶の湯で、三炭 (さんたん) の一。茶事の際に、初炭 (しょずみ) の前に、あらかじめ炉や風炉 (ふろ) に入れておく火。起こし炭。

【語源・由来】
火勢が衰える意。

【類義語】
減退、後退、下り坂

【対義語】
上火

下火(したび)の使い方

健太
僕の噂でもちきりだね。
ともこ
人の噂も七十五日というから、すぐに下火になるわよ。
健太
七十五日も耐えないといけないの。
ともこ
実際は、人はすぐに飽きるものだから一週間の我慢かな。

下火(したび)の例文

  1. タピオカブームは下火になってしまった。
  2. 下火でじっくりと焼いた方がおいしい。
  3. その頃には論争は下火になっていました。
  4. インフルエンザの流行は下火になりましたがまだ油断はできません。
  5. 火事はすぐに下火になると思われます。

「下火傾向」とは?

下火」を用いた表現の一つに「下火傾向(したびけいこう)」があります。

下火傾向」の「傾向」は、物事の大勢や態度が特定の方向にかたむくこと、または、かたむきがちであることという意味です。

下火傾向」とは、それまで盛んだった物事の勢いが、衰える傾向を見せることをいいます。

【例文】
・韓流ブームが下火傾向で、渡航する人が減りました。
下火傾向の人気を復活させたい。
・感染症の流行にいまだ下火傾向がみられない。