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「下手(へた)」の意味と使い方や例文!「下手の考え休むに似たり」とは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
下手

【読み方】
へた

【意味】
①物事のやり方が巧みでなく、手際が悪いこと。また、そのさまや、その人。
②なまはんかであること。なまじっかなことをして結果が悪くなること。また、そのさま。
③中途半端なこと。満足できるような程度でないこと。また、そのさま。

【語源・由来】
「はた(端)」あるいは「へた(端)」の変化で、奥深くない意からか。

【類義語】
まずい、つたない

【対義語】
上手

下手(へた)の使い方

健太
昨日、父さんと母さんが喧嘩をしていたんだ。
ともこ
夫婦喧嘩は犬も食わぬっていうから、下手に口を出さな方が良いわよね。
健太
そう思って黙って見守っていたら、父さんと母さん二人から、何で止めないんだって怒られたんだ。
ともこ
とんだとばっちりね。二人とも退くに退けなくなっていたのね。

下手(へた)の例文

  1. 長いことゴルフをやっていますが、下手の横好きなんです。
  2. 健太くんのスピーチは下手の長談義だ。
  3. 下手をするともっと悪いことになりかねない。
  4. 下手な鉄砲も数打てば当たるというから、何回でもチャレンジしてみるといい。
  5. この家には、下手な図書館より本があるな。

「下手の考え休むに似たり」とは?

下手」を用いたことわざに「下手の考え休むに似たり(へたのかんがえやすむににたり)」があります。

下手の考え休むに似たり」とは、「下手の考え休むに如かず」ともいい、よい考えも浮かばないのに長く考え込むのは時間の無駄だという意味です。

囲碁や将棋で、下手な人の長考は何の効果もないことからいいます。
【例文】
下手の考え休みに似たり、もう投了したらどうかな。
下手の考え休みに似たりというじゃないか、どう受けてもその石は死にだよ。
下手の考え休みに似たりで、いくら考えた所で良い知恵が出るはずもない。