【二字熟語】
粗末
「麁末」とも書く。
【読み方】
そまつ
【意味】
①作り方などが、大ざっぱなこと。品質などが上等でないこと。また、そのさま。
②いいかげんに扱うこと。ないがしろにすること。また、そのさま。
【語源・由来】
「粗」は「大ざっぱで念入りでない。いいかげん。」
「末」は「中心的でないこと。主要でない。とるにたりない。」
【類義語】
粗雑
【対義語】
貴重
粗末(そまつ)の使い方
お客さんが来るというのに、粗末なテーブルとイスしかないね。
今から作りましょうか。
自分たちで作るの?
良いものは高いもの。作った方が安いわ。
粗末(そまつ)の例文
- セキュリティインシデントの原因で上位を占めているのは、粗末なパスワードやIDの管理です。
- こんな重大なことを見逃すとは、あまりにお粗末な捜査だという他ない。
- その二つの区別がつかないくらい、私の知識は浅くお粗末なものです。
- 専門家の視点からすると、ロシア軍の現状は、信じられないくらい未熟でお粗末です。
- 食べ物を粗末にしたら罰が当たる。
「粗末」と「粗雑」「粗大」の違いは?
「粗末」に似ている語に「粗雑(そざつ)」「粗大(そだい)」があります。
「粗末」と「粗雑」の違いは?
「粗雑」とは、「いいかげんで大ざっぱなこと。また、そのさま。ざつ。」という意味です。
「粗末」も「粗雑」も、品質が劣っていることをいいます。
しかし「粗末」には、扱い方が雑という意味もある点が違います。
また「粗雑」は、物に対してよりも、考えややり方が大ざっぱなことを表すことが多いです。
「粗末」と「粗大」の違いは?
「粗大」は、
①あらっぽくて大まかなこと。また、そのさま。おおざっぱ。
②あらくて大きいこと。また、そのさま。
という意味です。
「粗末」も「粗大」も、大ざっぱという意味があります。
しかし「粗大」には、あらくて大きいことという意味がある点が違います。
また「粗大」は、一般的に、粗くて大きいという意味で使われることが多く、大ざっぱという意味ではほとんど使われません。