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「粗末」の意味と使い方や例文!「粗雑」「粗大」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
粗末

「麁末」とも書く。

【読み方】
そまつ

【意味】
①作り方などが、大ざっぱなこと。品質などが上等でないこと。また、そのさま。
②いいかげんに扱うこと。ないがしろにすること。また、そのさま。

【語源・由来】
「粗」は「大ざっぱで念入りでない。いいかげん。」
「末」は「中心的でないこと。主要でない。とるにたりない。」

【類義語】
粗雑

【対義語】
貴重

粗末(そまつ)の使い方

健太
お客さんが来るというのに、粗末なテーブルとイスしかないね。
ともこ
今から作りましょうか。
健太
自分たちで作るの?
ともこ
良いものは高いもの。作った方が安いわ。

粗末(そまつ)の例文

  1. セキュリティインシデントの原因で上位を占めているのは、粗末なパスワードやIDの管理です。
  2. こんな重大なことを見逃すとは、あまりにお粗末な捜査だという他ない。
  3. その二つの区別がつかないくらい、私の知識は浅くお粗末なものです。
  4. 専門家の視点からすると、ロシア軍の現状は、信じられないくらい未熟でお粗末です。
  5. 食べ物を粗末にしたら罰が当たる。

「粗末」と「粗雑」「粗大」の違いは?

粗末」に似ている語に「粗雑(そざつ)」「粗大(そだい)」があります。

「粗末」と「粗雑」の違いは?

粗雑」とは、「いいかげんで大ざっぱなこと。また、そのさま。ざつ。」という意味です。

粗末」も「粗雑」も、品質が劣っていることをいいます。

しかし「粗末」には、扱い方が雑という意味もある点が違います。

また「粗雑」は、物に対してよりも、考えややり方が大ざっぱなことを表すことが多いです。

「粗末」と「粗大」の違いは?

粗大」は、
①あらっぽくて大まかなこと。また、そのさま。おおざっぱ。
②あらくて大きいこと。また、そのさま。

という意味です。

粗末」も「粗大」も、大ざっぱという意味があります。

しかし「粗大」には、あらくて大きいことという意味がある点が違います。

また「粗大」は、一般的に、粗くて大きいという意味で使われることが多く、大ざっぱという意味ではほとんど使われません。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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