読み方で悩みやすい漢字の一つに、「初心」があります。
Q「初心」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
- 「しょしん」
- 「うぶ」
- 「しょしん」と「うぶ」両方とも
このページでは、悩みやすい「初心」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「初心」の読み方は、「しょしん」?「うぶ」?
初心の正しい読み方は、「しょしん」「うぶ」どちらなのでしょうか。
どちらもよく耳にする言葉ですね。
「初」の音読みは「ショ」表外読みとして「ソ」、訓読みは「はじ(め・めて)」「はつ」「そ(める)」「うい」表外読として「うぶ」となります。
一方「心」の音読みは「シン」、訓読みは「こころ」表外読みとして「うら」となります。
このことから「しょしん」は正しそうですが「うぶ」はどうなのでしょう。
さて、結論を言ってしまうと、初心の読み方は「しょしん」「うぶ」どちらも間違いではありません。
つまり、答えとしては3つ目の「両方とも」ということになります。
ただし、「しょしん」と読む場合と「うぶ」と読む場合では意味が異なります。
既に初だけでも「うぶ」と読むのに何故初心を「うぶ」と読むのでしょうか?
実はこれ、熟字を訓読みにする熟字訓と呼ばれるものです。
訓読みが漢字を日本語として意味が通じるように読ませるように、熟字訓とは熟語に対して日本語の意味が通じる読み方で読ませたものです。
簡単にいってしまえば、一つの熟語に対して訓読みをしているということですね。
他にも今日(きょう)明日(あした)昨日(きのう)等様々な熟字訓があります。
「初心」の意味は、「しょしん」と「うぶ」で違う!
初心は「しょしん」と読む場合と「うぶ」と読む場合では意味が異なります
まず「しょしん」と読む場合ですが、次のような意味になります。
- 学問や芸事を学びはじめたばかりであること
- 物事に慣れていないこと、世慣れていないこと、未熟であること
- 最初に思い立った心・気持ち
- 仏道に入門したてであること
使い方としては、1.なら「初心者」4.なら「初心にかえる」等があります。
一方で「うぶ」と読む場合では次になります。
- ありのままで飾らないこと、世間ずれしていないこと、ういういしいこと
- 男女の情に通じず、純情な様子
使い方として「彼女は初心な女性だ」等があります。
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まとめ
- 初心の読み方は「しょしん」「うぶ」どちらも正しい。
- 「しょしん」「うぶ」それぞれ意味が異なる。
- 「しょしん」は、「物事を始めたばかり」や「最初の気持ち」が主な意。
- 「うぶ」は、「ういういしい」や「純情」な様子の意