姉妹サイト「ことわざ・慣用句の百科事典」はこちら

気質の読み方!「かたぎ」と「きしつ」正しいのは?

読み方で悩みやすい漢字の一つに、「気質」があります。

問題

Q「気質」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?

次の3択から選んでみて下さい。

気質の読み方
  1. 「かたぎ」
  2. 「きしつ」
  3. 「かたぎ」と「きしつ」両方とも

 

このページでは、悩みやすい「気質」の読み方や意味について詳しく解説していきます。

「気質」の読み方は、「かたぎ」?「きしつ」?

読み方

 

気質の正しい読み方は、「かたぎ」「きしつ」どちらなのでしょうか。どちらも聞いたことがあるかもしれませんね。

「気」の音読みには「キ」「ケ」、訓読みには「いき」があります。また、「質」の音読みには「シツ」「シチ」「チ」「シ」、訓読みには「もと」「たち」「ただ(す)」があります。「かた」や「ぎ」の読み方はありません。

しかし、気質の読み方は「かたぎ」「きしつ」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。

正解は、③の「かたぎ」と「きしつ」の両方です。

広辞苑には「かたぎ」「きしつ」の両方の項目があります。「かたぎ」の項目には「『形木(かたぎ)』から転じて」とあります。

一方、新明解国語辞典(第四版)の「かたぎ」には「形儀の意」とあり、表記に「普通、『気質』と書く」とあります。

気質は、「かたぎ」と読む場合と「きしつ」を読む場合では意味が少し違ってきます。

「気質」の意味は、「かたぎ」と「きしつ」で違う!

意味

「気」にはいくつかの意味がありますが、その中に「心のはたらき」「性質」があります。一方、「質」の意味の中には「もちまえ」「たち」があります。

気質(かたぎ)の意味は「物事のやり方。慣習」「その身分、職業、年齢などの人が信条とする特有の気風」です。
気質(きしつ)の意味は「きだて。気性」「先天的なその人の感情や性質」です。

気質を用いた例文には「職人気質(しょくにんかたぎ)の頑固な人だ」「子どもたちはそれぞれ異なる気質(きしつ)をもっている」があります。

【関連記事】
「気質(きしつ)」の意味と使い方や例文!「職人気質な人」とは?読み方に注意(類義語)

まとめ

まとめ
  • 気質の読み方は、「かたぎ」「きしつ」のどちらも正しい。
  • 気質(かたぎ)は「その身分、職業、年齢などの人が信条とする特有の気風」を意味する。
  • 気質(きしつ)は「先天的なその人の感情や性質」を意味する。