「退散」の意味と使い方や例文！「撤退」との違いは？（類義語・対義語）

【二字熟語】
退散

【読み方】
たいさん

【意味】
①ちりぢりになって逃げ去ること。
②その場から引き揚げること。立ち去ること。

【語源・由来】
「退」は「後ろに下がる。しりぞく。しりぞける。」
「散」は「四方にちらばる。ばらばらになる。ちらす。」

【類義語】
退出、退去

【対義語】
集合、進出

退散（たいさん）の使い方

何でこんなにお札が貼ってあるの？

病魔退散のためだよ。

これを貼ると感染症にかからないの？

このお札を売っていた人に、マスクをしなくても、消毒をしなくても感染症にかからないって言われたよ。

退散（たいさん）の例文

1. 犬が吠えたおかげで泥棒は退散した。
2. 警察官が来て警告したため、デモ隊は退散した。
3. ぼろが出ないうちに退散するとしよう。
4. 退屈に感じたので、早々に退散してきたんだよ。
5. ラベンダーを植えると蚊が庭から退散してくれるというが本当だろうか。

「退散」と「撤退」の違いは？

「退散」と似ている語に「撤退（てったい）」があります。

「撤退」は、軍隊などが、陣地や拠点を引き払って退くことをいいます。

「退散」は、その場からちりぢりになって逃げることをいいます。

対して「撤退」は、その場を引き払って退くことをいいます。